2005-01-01から1年間の記事一覧

2005年は透明人間が増えた時代だった?

12月31日大晦日。大掃除で自宅の部屋の掃除を試みた。整理整頓して新年を迎えたいから。まずは、本がスペースをとっているので300冊近くをブックオフで処分した。年越しのお小遣い程度になったのがうれしい。前のエントリーで触れた阿久悠さんが1985年に書か…

時代を造った作詞家・阿久悠

阿久悠・作詞家生活40周年記念番組(TBS)を観た。あらためて阿久さんの圧倒的な力を感じた。 私は、偉大なるプロデューサーが好きだ。時代に適合するのでなく、時代を造ってしまうほどのプロデューサーを尊敬する。このウイズダム・ダイアリーでも取り上げ…

突き抜けたイチロー

MLB

日経ビジネス新年合併号は、新年特別対談として、マリナーズのイチロー選手とスターバックスコーヒー会長のハワード・シュルツ氏の対談記事を巻頭に掲載している。なかなかユニークな企画だと思う。 イチロー選手は、まずハワード会長の「偉そうにしない」姿…

モード1からモード2へ:知識生産の方法の変化

2005年も残り少なくなってきた。今年はブログやSNSといったCGM(コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア)と呼ばれる情報発信の形が一気に花開いた年であったといえる。2006年は、さらにさまざまな展開が進んでいくだろう。 今年の6月からはじめたこのウ…

おいしいラーメンは食べ物の「お風呂」?

Newsweek日本版は、外国人の目から見た日本が短いコラムで書かれていて面白い。最新号ではアメリカ生まれの文学研究者マイケル・ブロンコさんがラーメンについて語っている。 東京で私が心の底からほっとするのは、片手にはし、片手にレンゲを持ち、湯気の立…

六ちゃんのお母さんの手紙が読みたい

Always三丁目の夕日の公式ホームページに寄せられたメッセージを読むとハッとさせられることが多い。 六ちゃんのお母さんの手紙の全文を読んでみたい。 映画の中で、手紙の文章を映し出す時間は一瞬だ。六ちゃんの目から流れる涙とともに。この手紙の全文を…

おいしい白いごはんのような・・・、そしてfolksonomyへ

「Always三丁目の夕日」について、またまた書くことにする。何か、この映画について書けといわれれば、一冊の本ぐらいは書けると思う。このウイズダム・ダイアリーも書くネタがなくて困ったときは、この話題に触れることにしよう。 映画についての感想が、こ…

エジソンはベンチャー起業家の草分け

もう買うのをやめよう、と思いつつ、駅の売店で週刊誌を買ってしまう。ゴシップ記事満載の週刊ポスト(小学館)で唯一安心して読めて、ためになるのが、齋藤孝さんの連載「賢者はかく語りき」だ。齋藤さんは、いつも学生に「尊敬する3人の賢者を持て」といっ…

仰木監督ご逝去

仰木オリックス前監督が急逝された。監督としての活躍と同時に、あの鈴木一朗の登録名を「イチロー」としたことでも有名である。仰木さんも単なる監督ではなく、プロデューサーでもあり、起業家でもあったと思う。ご冥福をお祈りしたい。

高脂血症

人間ドッグで健康診断を受けた。 医師からのアドバイス。 「本日わかった結果からですと高脂血症です。総コレステロール値と中性脂肪が高くなっています。内科の医師から栄養指導を受けてください。」 コレステロールや中性脂肪の値が高いことは、病気とは言…

作曲家:佐藤直紀

映画「ALWAYS三丁目の夕日」の音楽依頼の話を頂いた時、こう思った。本当に僕なんかでいいのだろうか。やはり大作映画といえば久石譲なのでは?・・・なのになぜ僕に?と。もし僕が安藤プロデューサーや山崎監督だったら、佐藤直紀とかいうまだまだ若造の駆け出…

平成洛中洛外図

NHK教育テレビ「京のみやび!平成洛中洛外図(再)画家平山郁夫が見つめた1200年の美の記録」を観た。現代版の京都の洛中洛外図を二年間にわたって描く平山画伯を追ったドキュメントである。 「将来のために、過去に学び、現代に生きる」こんなフレーズが思…

使える弁証法

哲学者は実務を知らない。実務家は哲学を知らない。これが一般的だと思う。しかし、実務を知った哲学者、哲学を知った実務家でありたいと思う。 「弁証法」というと、何か高尚で難解な哲学のようにみえてしまう。 『使える弁証法』田坂広志(東洋経済新報社2…

「健康」という病

年齢を重ねると同時に、健康に対する意識が高まってくる。視力が衰えたり、体型が変化したりという自覚できることと同時に、健康診断などでも要注意事項が増えてきたりする。テレビや雑誌では健康情報が満載で、○○健康法が次から次へと登場してくる。テレビ…

逡巡(しゅんじゅん)の演技

逡巡とは、「勇気がなく、思い切ってやれないで、ぐずぐずすること、しりごみすること」(三省堂国語辞典第四版)。 映画「Always三丁目の夕日」、二回目の鑑賞をした。 公式サイトhttp://www.always3.jp/の中のメッセージボードに寄せられた多くの人の中で…

夢の手帳

12月、書店や文具店は来年の手帳の陳列でにぎわっている。ここのところ手帳ブームとも言うべきか、人気が高まっている。手帳そのものと同時に、手帳にかかかわる本も増えている。ネット上のキーワードでも手帳は人気だ。今年は「ほぼ日手帳」や「超整理手帳…

三遊亭圓歌・中沢家の人々(完全版)

三遊亭歌奴時代「山のあなあな」や「新大久保〜」で一世を風靡した三遊亭圓歌さんのライフワークとも言うべき「中沢家の人々」をCDで聴いた。65分余という時間があっという間に過ぎ去ってしまうほど聴かせてくれる。 ご本人のご両親、死別された元奥様のご両…

Always三丁目の夕日

へそまがりの性格があるので、話題になっている映画は普段見たくないと思っている。たいがい、終わり間際か、テレビでの再放送か、ビデオ&DVDで見る羽目になる。 「Always三丁目の夕日」だけは、映画館で観てしまった。 ネット上での評判がすこぶる良かった…

走るポジティブ人間:高橋尚子現象

20日の東京国際マラソンでの高橋尚子選手の活躍は、多くの人に驚きを与えたことからさまざまな論評が加えられている。この高橋尚子現象とでもいうべきものは、いろいろなことを考える際に応用できるような気がするので、ここに整理をしておきたい。 ①高橋尚…

高橋尚子の走りに感動

東京国際女子マラソンで高橋尚子選手が見事に復活した。最後の坂の前での突然のスパート、坂を上りきって四谷駅前で新宿通りに入ってからの走りには、たくましさすら感じられた。右足に三箇所の肉離れを抱えての今日のレース、まさかこういう展開になるとは・…

発見、交流、感動

イベントや祝祭というものは本来「発見」「交流」「感動」が埋め込まれていなければならないと思う。先日の紀宮様と黒田さんの帝国ホテルでの結婚披露宴は、この三つがうまく融合し、新しい結婚披露のモデルを提示されて多くの国民に影響を与えた。 民間人と…

はごろもフーズ

11月17日付け日本経済新聞の「はごろもフーズ」の一面広告はインパクトがあった。 サカナを食べれば、 将来ノーベル賞がもらえますか。 がキャッチコピーで、サカナにまたがる男の子の絵の下に次のコピーが続く。 サカナを食べるひとは賢い。こんなイメージ…

追悼:ピーター・ドラッカー

先週末、経営論の大家であるピーター・ドラッカーが95歳で亡くなった。ドラッカーほど世界の多くの企業や組織のマネジャーといわれる人々に大きな影響を与えた人はないだろう。日本でも絶大なる人気があった。 学生のころに読んだ「断絶の時代」が最も印象に…

今、昔、そして未来が見える「谷根千(やねせん)」

それは衝撃の旅だった。朝方の雨があがって木枯らし一号が吹いて、きれいに晴れ上がった土曜の昼下がり、わずか4時間あまりの街歩きは幻想の世界に迷い込んだような感じがした。 はじめて訪れた谷根千(やねせん)。谷中、根津、そして千駄木のトライアング…

時雨の候

今はとてわが身しぐれにふりぬれば 言の葉さへにうつろひにけり 小野小町 「降り」に「経り」、「言の葉」に「木の葉」をかけている。 時雨が降るように古くなってしまった私を去っていくあなた。時雨に打たれて萎れていく木の葉のようにその言葉までが色あ…

掃除派と料理派

先日、テレビで料理研究家の平野レミさんが面白いことを言っていた。人間には掃除の得意な掃除派と料理が得意な料理派があって、両方得意だという人は、ひじょうにまれにしかいないという。たしかに言われてみるとそうかもしれないなと思う。しかし、どちら…

釧網(せんもう)本線の風景

BSフジ「全国百線鉄道の旅:北海道・釧網本線特集」を観た。 道東の太平洋側にある釧路からオホーツクの網走までの釧網本線沿線の風景はすばらしい。人の手の入らない釧路湿原は東京23区がすっぽり入ってしまう湿原で、丹頂鶴の繁殖地としても有名。塘路(と…

わかっちゃいるけど

「わかっちゃいるけどやめられない♪♪」というのは、植木等のヒット曲「スーダラ節」の一節だ。先日、NHKハイビジョンで「植木等・夢を食べつづけた男」を観た。 三重県のお寺の息子に生まれた植木等は、東京でバンドの仕事を始めた。その後、クレージーキ…

戦場にかける橋

「戦場にかける橋」をテレビで観た。1957年のアカデミー賞、作品賞、監督賞、主演男優賞などを総ナメした作品だ。映画を見ていない人もテーマ曲である「クワイ河マーチ」を知らない人は少ない。 第二次大戦のタイ・ビルマ国境でクワイ河に架ける橋の建設を行…

安曇野の白い庭

私の通勤時間は片道1時間弱だ。最寄り駅まで徒歩で10〜15分、電車で30〜40分、到着駅から勤務先まで5〜10分というところ。最寄り駅までは携帯ラジオを聴く、また電車の30〜40分のうち、半分の15〜20分は地上を走るので引き続きラジオを聴く。都心部での残り1…