2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

蟹工船

駅前の行きつけの書店で気になる本があった。新潮文庫の『蟹工船』(小林多喜二著)である。あのプロレタリア文学の小林多喜二か・・・。でも、今なぜ平積みで書店の店頭を飾っているのだろう。テレビドラマか映画で取り上げられて、そのキャンペンーなのだ…

[コラム]群衆の叡智サミット2008spring

「群衆の叡智サミット2008spring」(主催:テックスタイル)に聴衆として参加してきた。群衆の叡智は英語でいえば”Wisdom of Crowds”である。このブログが「ウイズダムダイアリー」を標榜する以上は、”Wisdom of Crowds”について深く考えておく必要があるで…

ハンドボールの宮崎大輔選手

NHK深夜の番組「トップランナー」を見た。ゲストはハンドボールの宮崎大輔選手。http://blog.livedoor.jp/m_daisuke7/存在感のある選手だ。スペインでハンドボール選手として経験した話もさることながら、ハンドボールの基本的なトレーニングのことが面白か…

essayとエッセイ

英語の簡単な文章を書いていてふと思った。英語の文章を書くにはロジカルであるべきと自然に考えるということだ。日本語は母国語なので、どのようにも書けるという気持ちもあるし、すくなくとも間違った言葉遣いなどがなければ理解してもらえるだろうという…

丸山健二のイノベーション

梅田望夫さんに先を越されてしまった。丸山健二さんのことである。 http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20080512/p1 私も梅田さんと同じく、丸山さんの著作を読んできた。個人的には「庭」というものについて関心があるので「荒野の庭」(求龍堂刊2005年)な…

稀勢の里、把瑠都、鶴竜よ

大相撲夏場所が始まった。 稀勢の里よ、徳光さん流に言えば君は「牛久・龍ヶ崎の星」だ。今日は仕切りのときから「気配」というものを感じたよ。そして結果としてその気配は現実のものとなった。しかし、君自身が一番わかっているように、2日目からの勝負こ…

創造的破壊とは何か 日本産業の再挑戦

久しぶりに良書にめぐり合った。今井賢一著『創造的破壊とは何か 日本産業の再挑戦』東洋経済新報社2008年5月刊である。経済学者の今井さんのお名前は1970年代に私が学生時代であったころから存じ上げていた。今は懐かしい岩波の現代経済学シリーズの価格理…

元横綱大鵬:苦労と忍耐 学べぬ不幸

苦労と忍耐を学べぬ不幸、という見出しの日経夕刊の記事。元横綱大鵬の納谷幸喜さんは語る。 考えれば考えるほど人生って何だろうと思う。今やってることは相撲人生の総まとめかな。 相撲道とは辛抱強く何事にも耐えうる精神をつくるという意味と同義語なん…

私家版・ユダヤ文化論

出版界やブログでは勉強法ブームのような気がする。先日の中央公論の達人達の中の勝間和代さんとか茂木健一郎さんとか、書店に行けば平積みで展開されている。本当に日本人は勉強好きらしい。勉強法ばかり勉強して、それで満足して肝心の勉強をしていないの…

整理整頓とグーグル

風薫る季節のゴールデンウィーク、海外旅行や国内旅行の状況はよくわからないが、今年は天気の具合がいまひとつなのと5月に入ってのガソリン値上げで、たぶん身近なレジャーで過ごそうとした人も、思いとどまって家の周りをウロウロして過ごすという人も多か…

語り合うことの大切さ

中央公論5月号は「知的整理法革命」と題して著名人たちの情報整理法を紹介している。登場しているのは野口悠紀雄、梅田望夫、外山滋比古、佐藤優、勝間和代、茂木健一郎の6人。いずれも今最も売れ筋の面々である。この中で外山滋比古さんは懐かしい。同氏の…