作曲家:佐藤直紀

映画「ALWAYS三丁目の夕日」の音楽依頼の話を頂いた時、こう思った。本当に僕なんかでいいのだろうか。やはり大作映画といえば久石譲なのでは?・・・なのになぜ僕に?と。もし僕が安藤プロデューサーや山崎監督だったら、佐藤直紀とかいうまだまだ若造の駆け出し作曲家なんかにはとても怖くて頼めない。・・・・
疑問が解けたのは出来上がった映像を観させて頂いた後だった。泣いた!しかも号泣!!音楽などなくても涙が止まらない!!!・・・音楽など無くても!?・・・そうか、そういう事だったのか。ならば若造の駆け出し作曲家、佐藤直紀にやらせても悪くはない。ギャラも高くないし、文句も言い易い。・・・

これは「ALWAYS三丁目の夕日」で映画音楽を担当した佐藤直紀さんが、サントラ盤CDの解説の中で語った言葉である。この言葉はもちろん、謙遜である。佐藤さんの音楽あっての映画だと思う。サントラ盤CDに入っている23曲は、壮大な抒情詩となっている。やはり良い映画は、良い音楽があって成り立つものだ。
01メインテーマ曲は完全な癒しの音楽、02希望を胸には元気になる音楽、そして今の季節には17クリスマスプレゼントが良い。
それから、サントラ盤には入っていないがエンディングテーマのD-51の「Always」も軽快なテンポで、湿りかけたココロを最後にまた明るくしてくれる。
映画音楽で楽しめるのは久しぶりだ。