2006-01-01から1年間の記事一覧

ウルトラ・ダラー

ずっと積読になっていた『ウルトラ・ダラー』(手嶋龍一著2006年刊)。年末の疲れた頭に刺激を与える面白さだった。佐藤優氏をして「嘘のような本当と、本当のような嘘の混ぜ方が非常にうまい」(『インテリジェンス・武器なき戦争』幻冬舎新書)と言わしめ…

横浜中華街

横浜中華街に行った。年の瀬の週末の昼下がり、この狭い一帯に人があふれかえっている。お互いにライバル関係にありながら、その品質の維持を守り、街として協調もしていく。競争と協調を進めながら、世界一の中華街を形作っている。表面的な部分だけでなく…

夢という言葉

MLB

──メジャーが夢だったと思うが、実現することについては? 「僕はもともと、夢という言葉が好きではないです。見ることはできても、かなわないものが夢だと思っていますので。 僕はここで投げられることをずっと信じてやってきたので、今、ここにいるのだと…

本多静六一日一話

師走の土曜の昼下がり、日比谷公園から銀座まで歩いた。 公園は賑やかさと寂しさが入り混じった雰囲気だった。帝国ホテルか松本楼から流れてきた結婚式あとの新郎新婦とその友人の一団が噴水近くで記念写真を撮っている。木陰では最後の輝きを見せている銀杏…

東大新卒の就職先としての寺

土曜の朝は、だいたいクルマで約1時間、丹沢山系の麓の実家兼リゾートオフィスに出かける。カーラジオでTBS永六輔の番組を聴くのが日課、いや週課(こんな言葉はないでしょう)だ。関東新地図のコーナーでは、虎ノ門にある光明寺の若き20代の僧侶が登場して…

雨の日曜日

誰の人生にも雨は降る、暗く悲しい日がある。(H・W・ロングフェロー) 小野寺健著『心にのこる言葉』(河出書房新社1992年)の144ページで取り上げられているアメリカの詩人の言葉だ。英文学者小野寺氏の「心にのこる言葉」の3巻は、ふと心が弱気になったと…

2007年の手帳

年の瀬を控えて街はクリスマスイルミネーションで賑やかになっている。書店や文具売場は来年の手帳やカレンダーがいっせいに並べられている。 来年の手帳を買った。高橋書店の「リシェル3(商品N0.213)」だ。今年一年は「ほぼ日手帳」http://d.hatena.ne.jp…

都心のオアシス

日比谷公園は都心のオアシスだ。先週の秋晴れの昼下がり、あまりの快晴で虎ノ門で仕事を終えた後、日比谷公園を歩いた。ガーデンショウが開かれていてにぎやかな雰囲気だった。ハンギングバスケットやミニガーデンの展示が行われていた。ニューヨークのセン…

ノーフォークの入来投手

MLB

今日は母の四十九日法要だった。おだやかな薄曇の寺を後にし親戚との会食。 帰りのクルマの運転中、TBSラジオでは日本シリーズの前の番組で、かつて巨人で活躍した入来投手がインタビューに登場していた。34歳の入来投手は今年、ニューヨークメッツのテスト…

谷根千と東京藝術大学

今朝、散歩をしながらTBSラジオの永六輔の番組を聴いていると、乙女探検隊・関東新地図のコーナーで谷根千が取り上げられた。この地域に住むアナウンサー福留功男さんが谷中銀座を中心に紹介している。昨年http://d.hatena.ne.jp/kohnoken/20051113訪れた惣…

快晴の箱根・芦ノ湖

先週末の嵐が去った首都圏は3連休で快晴となった。写真は、連休の真ん中8日に家族・親戚ととも訪れた箱根の芦ノ湖を撮影したものである。 正月以外では、箱根の快晴は珍しい。 芦ノ湖スカイライン道路の休憩所からは ・富士山の山頂にかすかに降り積もった雪…

蟄虫坏戸(ちつちゅうこをはいす)

10月1日の夕方。虫たちが巣篭もりをはじめる季節。 暑い日々に聞こえていた虫たちの饗宴が一気に止まってしまった。 衣替えとともに気分一新の季節を迎えた。

少々お休み

忌中につき、あと数日ブログお休みします。

見える化

企業などの現場で「見える化」運動が広がりつつある。日本のさまざまな現場において「現場力」とでもいうべきものが衰えてきていることの反省からである。 『見える化』遠藤功(2005年、東洋経済新報社)は、経営コンサルタント会社ローランドベルガー社会長…

病院は社交(コミュニケーション)の場

年老いた母親が不治(?)の病で入院していて、ここのところ土・日は入院先の病院に通っている。 歳が歳だけに、命も風前の灯ということになると、まずは家族が寄ってくる。そして親戚や友人、近所の人たちが母親の病室に集うことになる。 長男として、今まで…

熱闘甲子園とネモミ

高校野球、まさに熱闘甲子園でした。 話は変わって 根本美緒さん http://d.hatena.ne.jp/kohnoken/20050720/1121816941 女優進出とのこと おごることなく、今までどおりで、自然体で。

紺碧の空と蔵王の思い出

昨日の甲子園における高校野球の逆転劇があり、夏の甲子園が盛り上がっている。 今日は、早稲田実業が日大山形を逆転して勝利した。 早実の「紺碧の空」や「コンバットマーチ」が、懐かしく心にしみてくる。 日大山形もよく頑張った。 今から約30年前、私が…

大山・丹沢山系をのぞむ

神奈川県秦野市の震生湖近くから市内と大山・丹沢山系をのぞむ。

自壊する帝国

恥ずかしながら、エストニア、ラトビア、リトアニアという旧ソビエト連邦の沿バルト三国の地理的位置をこの本を読むまで知らなかった。 この本の主要登場人物の一人、アレクサンドル・カザコフ(通称サーシャ)はラトビアのリガ出身である。 1980年代後半か…

シリコンバレー精神

「シリコンバレー精神」とは、人種や移民に対する底抜けのオープン性、競争社会の実力主義、アンチ・エスタブリッシュメント的気分、開拓者(フロンティア)精神、技術への信頼に根ざしたオプティミズム(楽天主義)、果敢な行動主義といった諸要素が交じり合…

神宮の江川投手

押入れの奥に眠っていた箱を整理したら、昔の写真やらメモやら、また子供の頃集めていた切手や宝くじやらが出てきた。 昔の写真の中にあった一枚に東京六大学野球で力投する江川卓投手を撮影した写真を見つけた。一塁側内野席から撮影したもの。ん十年前のこ…

湘南台の連結バス

先週、神奈川県藤沢市にある慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(略称SFC)を訪問した。 湘南台駅から大学まで全国でも珍しい連結バスが走っている。ドイツで普及しているものを神奈川中央交通(略称カナチュウ)が導入したものだ。SFCのある場所は、かつてはス…

猛虎復活

MLB

猛虎復活といっても、阪神タイガースではなく、デトロイト・タイガースのこと。長いこと弱小チームの烙印を押されてきたタイガースが今年は圧倒的な強さを見せている。97年にマーリンズを世界一に導いた名将ジム・リーランドを招聘し、投手陣の充実を図った…

うっとおしい雨の中で

ここ数日、雨の日が続いている。なんともうっとおしい季節だ。朝の通勤電車に腰掛けていると、凛とした中年女性が前に立った。やがて一冊の本を取り出して、真剣な眼差しで読み始める。その女性、どこかで見た覚えがあるが名前が思い出せない。たぶんテレビ…

外交敗北

テレビによく登場する重村智計さんの『外交敗北』(講談社:2006年6月刊)を読んだ。北朝鮮のミサイル発射前に執筆され、発売が今回の事件とシンクロした。北朝鮮問題を日本の外交、国内政治とうまく関連させ、複層的にまとめられているのでたいへん興味深い…

TBSラジオ:不思議な場所の記憶

ラジオは衰退メディアだといわれている。すでに媒体別広告費ではインターネット広告に抜かれてしまっている。しかし、私はけっこうラジオファンだ。それもFMではなくAMを良く聴く。なぜかそのほとんどはTBSラジオの番組だ。 いつも移動中に聴く。通勤途上で…

高校生が感動した「論語」

家では親の手伝いもせず、外では老人にも席もゆずらず、相手を騙してでも人には勝ちたい。周りはぜんぶ競争相手だとネジリハチマキで勉強最優先の生活を送っている若者がいるが、本末転倒もいいところだね。人を思いやる余裕のないうちは、いくら勉強したっ…

里の風景

手前に水田があり、その先に人家、遠景には変化のある山々。日本の田舎には、どこにもある風景で、こうした風景を見ていると、心が落ちついてくる。久しぶりに歩いた里の風景。 (画像)筆者撮影

ブログ1周年

いつのまにか、このウイズダムダイアリーも1周年。 http://d.hatena.ne.jp/kohnoken/20050626/1119763731 淡々と続けてきたという感じ。 (画像)フリー画像

プリンシプルのない日本

ワールドカップでの日本の敗戦ということもあり、にわかサッカー評論がメディアやネットであふれ出すだろう。その論議の中心は、監督論になりそうだ。管理中心のトルシエ型と選手の自律を促すジーコ型の比較などは、面白いといえば面白い。また、太平洋戦争…