極真空手とサッカー

12分前 
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*[コラム]極真空手とサッカー
最近、YouTubeで「前田日明チャンネル」をよく見ています。
私は、馬場・猪木全盛時代にプロレスを見て、かすかに力道山の記憶もある世代です。
前田日明さん(現在62歳)の現役時代は、ほとんど知りません。名前だけ知っていたという人でした。
ふとしたきっかけで京都大学大学院教授の藤井聡さんと前田さんの対談の動画を見ました。
戦争論をベースに、藤井さんと対等に語る前田さんの知的能力に驚かされました。また、かつてのワールドプロレスリングのリングアナで世に出た古舘伊知郎さんとの対談では、喋りでも古舘さんを圧倒する前田さんのパワーに圧倒されました。
「格闘王」として名高い前田さんが対談相手にする何人かの格闘家の中で、纐纈(こうけつ)卓真さんには興味を抱きました。極真空手世界大会3連覇の空手の天才の纐纈さん。その風貌は、これが世界一の空手家か?と思わせる柔和な顔立ちと言葉遣いで、そのギャップに驚かされます。
前田さんが対談の中で「纐纈さんは、言語化能力に優れている」といった意味のことを話されていますが、なるほどと思います。
纐纈さんは、サッカーの一流選手の「蹴り方」を見て、空手に応用しました。サッカーと空手。方や球技、方や格闘技。一見すると何の共通点もなさそうな二つの競技。纐纈さんは「蹴り」という共通項に注目したわけです。
そして、力学的にサッカーの蹴りを応用することが空手の蹴りの威力を高めるということを発見します。
異質なものを組み合わせて有効なものにするのがイノベーションの基本かと思います。格闘技の進化を感じることができました。纐纈さんや前田さんのYouTube動画。たいへん学ぶべき点があります。これからも注目していきたいと思っています。
◎前田さんのチャンネル
◎纐纈さんのチャンネル