平成洛中洛外図

NHK教育テレビ「京のみやび!平成洛中洛外図(再)画家平山郁夫が見つめた1200年の美の記録」を観た。現代版の京都の洛中洛外図を二年間にわたって描く平山画伯を追ったドキュメントである。
「将来のために、過去に学び、現代に生きる」こんなフレーズが思わず湧き出てきた。
番組の中で心に留めた言葉を記しておく。

・人々が希望を持ってもらうような絵を描きたい。
・紙、にかわ、絵の具が呼吸をし始める。
・金の霞、群青の堀と緑青の緑。
・みんなが知っている風景を描いて納得させるのは難しい。
・仏を描くことは、自分を鏡に映すことだ。
・筆を置いた瞬間に、絵は画家の元を離れていく。
・われわれには誇るべき文化があります。そして、世界の異文化を取り入れていきたい。

昨日のエントリーでもとりあげた「進歩をともなう復古」を感じさせてくれる番組だった。