2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

MOTには何かが足らない

日本ベンチャー学会の9月シンポジウム「ベンチャー・中小企業のMOT」が東京・神保町の日本工業大学専門職大学院で開かれた。今年4月から開校した日本工業大学専門職大学院は、たいへんユニークな取り組みをしている。 いわゆるMOT(技術経営)教育を行ってい…

技術系ベンチャーのイノベーション評価法

松井憲一著『技術系ベンチャーのイノベーション評価法』ダイヤモンド社(2005年)は、サブタイトルが「成功する事業を目利きする」となっている。 金融機関は永年担保主義でやってきたから、ベンチャーの新たな事業の将来性についての評価ができなかった。既…

ムッシュかまやつ

テレビを見ていたら、かまやつさんが出ていた。先日の「下流社会」のエントリーで女性の分類にもその名がつけられた、あのかまやつさんである。ちなみに、かまやつは本名で釜萢と書くらしい。不思議な名前だ。 不思議なのは名前だけではない。風貌がグループ…

東京奇譚集

秋の夜、虫の音が心にしみる季節になった。読書の秋だ。 村上春樹の新著『東京奇譚集』新潮社を一気に読み終えた。五編からなる短編集である。 奇譚(きたん)とは不思議な、あやしい、ありそうもない話。しかしどこか、あなたの近くで起こっているかもしれ…

下流社会

『下流社会(新たな階層集団の出現)』三浦展(光文社新書2005年)を読んだ。この本、今年下半期の話題の書になるかもしれない。「さおだけ屋…」を超えるかもしれない。 もはや中流ではなく、下流化している若い世代の価値観、生活、消費の実態を主にデータ…

日本のファーストフード

日本の代表的なファーストフードというと何が挙げられるだろうか。 おにぎり、いなり寿司、そば、うどん、ラーメン、菓子パン、お好み焼き…… この中で外食として、もっとも食べた回数の多いのは「そば」かもしれない。次点はラーメンか。そばは毎日でも食べ…

ヤンキース首位浮上

MLB

やっとヤンキースが首位に浮上してきた。0.5ゲーム差ではあるけれど。 後半の追い上げはバッティング面ではジアンビの活躍によるところが大きいと思う。いろいろとプレー以外のところで話題になってしまった選手だが、その眼光のするどさは獲物を狙う鷹のよ…

乱れる

成瀬巳喜男監督の「乱れる」は高峰秀子主演で1964年(昭和39年)の東宝作品。 戦後を生きる未亡人・高峰秀子と義弟の加山雄三の名演が光る。今、見返すと画面からは昭和30年代の日本の高度成長の息吹と、目に見えない精神の中にある戦争の残滓が見て取れる。…

[コラム]すすきと渡り鳥

昨日18日は仲秋の名月だった。夕暮れに見た満月は暖かく大きく見えた。これだけで何か心に安心感がもたらされる。セブンイレブンは月見団子を販売し、購入者にはすすきが無料で配られた。生のすすきを調達するのは容易ではないはずで、七夕のときの竹飾りと…

阪急の小林一三

立志伝中の企業経営者の中では阪急の小林一三(いちぞう)が好きだ。 最近、作家の堺屋太一さんが日経の「やさしい経済学」で小林一三をとりあげている。 小林は電車(鉄道)を、人と物を運ぶ運輸業ではなく、地域と文化を育てる開発事業と考えていたのだ。…

梅田望夫さんの講演会

フォーサイトクラブ・セミナー:梅田望夫さんの「ウェブ社会『大変化』への正しい対応・間違った対応」と題する講演会に出席してきた。 梅田さんは冒頭、この講演会の存在をインターネットで知った人は手を挙げてください、次にこの講演会の存在をインターネ…

物いえば唇寒し秋の風

物いえば唇寒し秋の風 有名な松尾芭蕉の句だ。 人と話していると、ついつい余計なことまでしゃべってしまうことがある。この句は、そのしゃべった後の苦い後悔を、秋風に吹かれる唇の寒々とした感覚のようだとして詠んだものである。 思わぬ一言が人を傷つけ…

397世代を超えて

総選挙の日の日曜日の朝のテレビの報道番組は選挙関係の情報を流せない。フジテレビの報道2001は「最先端不老不死の科学と倫理」を取り上げていた。ロボットの開発や、技術の進歩と生命倫理の話題など、普段の騒々しい政治論争とは離れて落ち着きがあった。…

[映画]自転車泥棒

高校生のころの一時期、映画少年だったことがある。映画館やテレビで観たすべての映画の感想をノートに記録していた。月刊雑誌「スクリーン」や「ロードショー」も毎月読んでいた。時々「キネマ旬報」を眺めることもあった。 先日、ミュージシャンの忌野清志…

花を売らない花売り娘の物語(ハイタッチ・マーケティング論)

最初のはじめにで、「この本はビジネスの書ではありません。ビジネス人生の書です。」とある。たしかに著者の人生がつまった本だ。マーケティングとは「切れば血が出る」人間的な世界だという著者の思想には共感するところが多い。 四半世紀も昔、あるセミナ…

ケイジャン料理

カトリーナで大きな被害を受けたニューオーリンズ。訪れたことはないが、なぜか身近に感じる。自宅の近くにニューオーリンズを代表するケイジャン料理を食べさせる店(トラバドール)があるからかもしれない。 ケイジャンとはカナダ東部のアカディア地方から…

ファンとシンパ

9/2の野茂投手に関するエントリーへのMASAさんのコメントを読んでファンとシンパということを考えた。「面達」で有名な作家の中谷彰宏さんがどこかの著作の中で言っていたことだと思う。 ファンとシンパは違う と。 ファンは広さ、シンパは深さだという。ス…

眞鍋かをりさんのブロガー会見

某政党がブロガーを呼んで記者会見ならぬブロガー会見を行い話題になった。といっても、マスメディアはほとんど取り上げていなかったが。 今度は、眞鍋かをりさんが著名ブロガーを集めてブロガー会見を開いた。 芸能人ナンバーワン・ブロガーとして名高い眞…

立川らく朝の健康落語

医学といえば難しい分野、落語というと面白い分野だ。 この両者を融合した落語を聴いた。 立川らく朝さん。 フジテレビの長寿番組「テレビ寺子屋」という早朝番組での登場。 医学博士で内科医にしてプロ落語家である。 生活習慣病についての話が面白かった。…

3Aでの野茂投手

MLB

アメリカにいる後輩からメールが来た。休暇をとってケンタッキー州ルイビルのホテルのロビーからだという。ニューヨーク・ヤンキース傘下の3Aコロンバス・クリッパーズに所属する野茂英雄投手が1日、シンシナティ・レッズ傘下の3Aルイビル・バッツとの試合で…

リーダーなら、人の心を変えなさい

人の心を変えるということは、政治やビジネスの社会、または身近な家族や自分自身に対してでも重要なことだ。しかし、一歩間違えると「洗脳」と言われてしまう。恐ろしいと言えば恐ろしい。考えてみれば、テレビのコマーシャルなどと言うのは身近な「洗脳」…