2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

黒澤明「生きる」言葉

柿の実は鳥たちのもんだ 黒澤監督の娘の著者が、家にあった大きな柿の木の実を食べさせてもらえなかったことを、大人になって父に聞いたところ 縁側で柿木に群れて、美味しそうに柿の実を食べている鳥たちを見ていたら、不憫になっちゃってさ。人間は好き勝…

企画書・復刻版

昨日訪れた寺の和尚は、いつ行っても広大な寺の周りを草刈機で草を刈っているか、ユンボに乗って整地をしているか、掃除をしている。ただひとり黙々と。本人も袈裟を着ているときより作業着を着ている日のほうが圧倒的に多いといっていた。墓も少なく裕福な…

侘助(わびすけ)

墓参りでお寺を訪ねた。遠く伊豆大島や三浦半島・房総半島が見渡せる寺だ。しだれ桜が有名で春の季節には観光客が多く訪れる。 寺の周りで草刈りをしていた御住職に普通の参拝客は入り込まない広大なエリアを案内していただいた。ツバキ、桜、こぶし、つつじ…

整理整頓

整理整頓が大事なことは頭では分かっていても、なかなか実行に移せない。まずは身の回りのことから。部屋の中の大きなスペースを本や書類が取り囲んでいる。一冊一冊の本には愛着があるとはいいながら、まず二度と読み返すことがない本が大半である。もう思…

下駄箱があった駅

正月7日の昼下がり、自宅周辺を散歩した。なんといっても散歩はお金がかからない。田園都市の名がついた周辺だが、近くの谷戸(やと:丘陵地に挟まれた湿地帯)は開発され、マンション群が建設されている。田園と住居の共存がイギリス・レッチワースに端を発…

日本酒大ブレークの予感

ここ数年、本格焼酎ブームだった。今年は一気に日本酒ブームが押し寄せるかもしれない。 今年の正月は、親戚からいただいた「大井川畔・鰍(かじか)」をじっくり堪能した。静岡県島田市の大村屋酒造場の逸品である。 海外では、寿司が大ブレークのようだ。…

葛飾北斎

葛飾北斎は江戸が生んだ稀有のクリエーターだ。NHKハイビジョンの「葛飾北斎」を観てそう思った。 浮世絵や漫画数万点を世に送り出し、海外のアーチストに多大な影響を与えた。またシャレのわかる庶民派であったとは意外な感じがする。 富嶽三十六景はあまり…

天才がどんどん生まれてくる組織

齊藤孝さんは「修養論」という分野を切り開いたように思う。 『天才がどんどん生まれてくる組織』(新潮選書2005年刊)は、才能がなぜ集中してある時代や世代に出現するのかについて書かれたものである。第1章の「猿飛佐助は個性を超える」が面白い。白土三…

同窓会

いつも正月に高校時代の仲間たちと故郷で小さな同窓会をする。始めてから12年目で、小さなホームページもあって、そこに毎年の会の写真が載せられている。12年前のわが身を振り返ると、なんとスマートだったことか。写真に写っている仲間とともに、故郷の風…

面構えの良い今井選手

お正月は箱根駅伝に限る。というか、駅伝を見るためにお正月があるのではないかと、ふと思ってしまう。約6時間余をテレビに釘付けにさせる番組はそうはない。読売グループおそるべしだ。 今年も箱根の山登りで順天堂大学の今井正人選手が期待通りの走りを見…

元旦のテレビ

2007年を迎えた。 大晦日から元旦、かつてはNHKの紅白歌合戦、行く年来る年をテレビで見ながら眠るというのが多くの日本人家庭の過ごし方であった。しかし、今は違う。地上波のテレビは質が落ちた。大晦日も元旦もテレビは相変わらず低俗な番組を流し続けて…