2007-01-01から1年間の記事一覧

ラジオの時代

東名高速を土曜の午後、3時から4時に走る。カーラジオからは、文化放送の伊東四郎・吉田照美 おやじパッションが流れている。今日の放送は、今年8月に亡くなった「阿久悠」特集だ。 伊東四郎さんが阿久悠さんの思い出を語る。てんぷくトリオのコントのシナリ…

日の丸を背負うということ

北京オリンピックの野球アジア予選で日本チームが代表権を獲得した。それを決めた最後の台湾戦の後の、星野監督の感極まった涙、そして韓国戦・台湾戦における日本チーム各選手の異常ともいえる試合中の意気込み。これには驚いた、とともに拍手を送りたいと…

学問のすすめ 福沢諭吉

福沢諭吉の『学問のすすめ』は、誰でもが知っている本でありながら、なかなか読む機会を持った人は少ないだろう。数年前に岬龍一郎氏のわかりやすい現代語訳と解説がついてPHPから出版されている。岬氏は「百冊の人生書より一冊の『学問のすすめ』」と解説を…

足柄峠

足柄峠からみる富士山は格別だ。子供の頃に小学校の担任の若き先生とともに登った足柄峠の思い出が忘れられず、時々出かけている。 まさかりをかついだ、あの足柄山の金太郎で有名な場所である。ここから観る富士山の雄姿は絶景だ。全てを超越した風景だと思…

神奈川県立東高根森林公園

都会に住んでいると、身近に自然にふれあい、鳥の声などを聞き、植物に接し、四季の移り変わりを感じるとなんともいえない心地よい感じになる。 川崎市のはずれにある東高根公園は、東名高速道路に接した場所で、古くからの遺跡のある貴重な緑のエリアだ。膝…

大人の見識

構造改革、グローバルスタンダード、IT化、イノベーションと変わろう変わろうとあせる今日の日本。この本の冒頭では「これは急ぎの御用だからゆっくりやってくれ」という幕末の外国奉行であった川路左衛門尉聖謨(かわじさえもんのじょうとしあきら)の言…

ハイデッガーの用在性

ここ10日間ほど脚の膝の具合が悪く歩くのがつらかった。とくに階段の昇り降りが苦しい。最近は鉄道の駅などえもエスカレーターやエレベーターが整備されつつあり、その恩恵をあらためて実感した。 普段何気なく歩いている道で、小さな坂道の曲がり角がある。…

寒露と眞露

二十四節気でいえば寒露、七十二候でいえば蟋蟀在戸(しっそつこにあり)の時期の今日この頃。蟋蟀とはきりぎりすのこと。蟋蟀在戸は、きりぎりすが戸の外で鳴き始める頃合いということだ。こおろぎを指すという説もあるが、いずれにせよ秋の虫の音がここち…

ゲーテとの対話

行ったり来たりしつつ『ゲーテとの対話(上)』(エッカーマン著:岩波文庫)を読む。私のような凡人は幾つになっても仕事の仕方がつたないところがある。だから、いつも偉大な人物などから学び続けないといけない。エッカーマンの本で語られているゲーテの…

丹沢札掛モミの原生林

ヤビツ峠から札掛をとおり、宮ヶ瀬に抜ける。ここをクルマで走るのは「ん十年」ぶり。 札掛モミの原生林近くで透き通った川の冷たい水を飲み、下流の造り酒屋で地酒「蓬莱」http://www.hourai.jp/contents/index.htmlを買って帰る。 (画像)丹沢山系の川の…

弦楽のためのアダージョ

秋の晴れた休日、コスモスの咲く田舎道をipodの音楽を聴きながら歩く。 こんな気持ちの良い日は、明るい曲が似合うのだが、クラシックオムニバスアルバムで流れてくるサミュエル・バーバーの弦楽のためのアダージョに聞き入ってしまう。バーバー本人の意図で…

竹内まりや「Denim(デニム)」

やっと長引いた暑い夏が終わり、秋がやってきた。季節の変わり目で体調をくずしやすいので気をつけたい。 秋の夜長は、物思いにふけるのがよい。 竹内まりやのアルバム「Denim」を聴く。 このアルバムについて次のように彼女は語る。 人生はまるでデニムのよ…

歴史を見なおす

あらゆるところで、日本の歴史を見なおす動きが出てきている。 過去の歴史の上に、われわれは大きく影響を受けているのであるから、それを省みずに進むことは出来ないはずだ。当然ながら日本の歴史、とくに日本文化には奥深い良さが潜んでいる。このことを学…

身近な寺

都会でも田舎でも身近にお寺はあるものだ。お寺の環境というのは物理的にも静かだし、リラックスする空間だ。もっともっと中に入って、住職とコミュニケーションをとるということも大事だと思う。もちろん、クリスチャンの場合は教会ということになるのだけ…

レコーディング・ダイエットの魔術

先日、教育テレビを見ていて岡田斗司夫さんの姿に驚いた。オタク評論などで有名な岡田さんは、そのふくよかな体型がトレードマークだったはずだが、別人のようにスマートになっていた。 岡田さんの新著『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)を読んでみた…

井口選手フィリーズへ

MLB

シカゴ・ホワイトソックスの井口選手がフィラデルフィア・フィリーズに移籍した。イチロー、松井秀喜、松坂らの影に隠れてしまっていた井口選手であるが、ホワイトソックスで2005年にワールドチャンピオンになっている。 フィラデルフィアは約10年前に訪れた…

根っこから考えるということ

台風が近づく連休の初日に、学生時代に所属していたサークルの卒業生の会に参加するために都心に向かった。この学生サークルが創られたのはなんと1915年、今から90年以上前のことである。現在に至るまで連綿と続く歴史は誇ってよいことかもしれない。今まで…

岡島秀樹と寛容性

MLB

アメリカ・メジャーリーグのオールスター戦が来週に迫ってきた。今年はサンフランシスコが舞台となる。地元ジャイアンツのボンズのホームランに期待がかかる中、やはり日本人選手の活躍に期待したい。7年連続出場のイチローもさることながら、今年は岡島と斉…

芸術は爆発だ:川崎市岡本太郎美術館

「芸術は爆発だ!」で有名な岡本太郎さん。先週末、自宅からクルマで15分ほどの緑多い川崎・生田緑地の民家園に隣接する川崎市岡本太郎美術館を訪れた。http://www.taromuseum.jp/index.htm 岡本作品を見ているとなぜか元気が出てくる。みずからの生命力がよ…

美しき青きドナウ

「2001年宇宙の旅」を新宿の映画館で観たのは20年ぐらい前であろうか。この映画の意味がよくわからないまま映画館を出た。そのときに宇宙ステーションの中の音楽として流れていたのがヨハンシュトラウス2世の「美しき青きドナウ」である。 1867年、日本では…

欧州街だより(3):ウイーン(オーストリア)

出張中に掲載する予定が、結局できずに帰国してしまう。ストックホルムから某国を経て、ウイーンへ。その後某国を経て帰国。今日はウイーンの街の写真を一枚。欧州の主要都市では、建物から否が応でも歴史を感じさせられる。ウイーンのハプスブルグ家の栄華…

欧州街だより(2):ストックホルム(スウェーデン)

マルメから寝台車でスウェーデンの首都ストックホルムに着く。ストックホルムはヨーロッパの首都でも指折りの美しい水の都である。 ストックホルム市庁舎は街のランドマークでもあり、毎年12月ノーベル賞授賞式後の公式晩餐会場にもなっている。 写真は、そ…

欧州街だより(1):マルメ(スウェーデン)

5月末から欧州出張をしている。その合間に見かけた街の風景を綴っていく。 最初はスウェーデン第三の都市マルメ。デンマークのコペンハーゲンとの間に2000年に橋が掛けられ、電車で約15分ほどのところ。中央駅から運河をはさんだあたり一帯が旧市街で、ラン…

蛙始鳴(かえるはじめてなく)

連休最後の日曜日は暦の上では「立夏」。梅雨を早取りしたような、めぐみの雨が、田んぼや青葉に浸み込んでいく。スメタナのモルダウではないが、この雨粒の一滴が大河につながることになるのだろう。五木寛之の「大河の一滴」やら、美空ひばりの「川の流れ…

スメタナのモルダウ

青葉の鮮やかな季節になった。スメタナの交響曲<我が祖国>の名曲「モルダウ」を聴く。 チェコを流れるモルダウ川の木の葉の一滴から大河へとなっていく川の流れを音楽にしたもの。 この哀愁を帯びた名曲に聴きほれてしまった。 (画像)フリー画像

湘南ビーチFM

最近、インターネットラジオで湘南ビーチFMを良く聴いている。 http://www.beachfm.co.jp/ パソコン作業をするときのBGMとしてラジオを聴くとしたら、音楽中心でおしゃべりがほとんどなく、音楽も静かな曲中心がよい。この湘南ビーチFMは、この条件に当ては…

波止場

「波止場」という言葉はエキゾチックな感じがする。連休初日の早朝、横浜・山下公園に出かけて散歩をしているときに「波止場」という文字の看板を見て、ふと懐かしさを感じた。 淡谷のり子「別れのブルース」のメリケン波止場は神戸の港をさすが、この横浜港…

ダイスケ地元で2勝目

MLB

歴史的な試合があるといったのは、下記のエントリーである。 http://d.hatena.ne.jp/kohnoken/20070406/p1 そして、また歴史的な1ページが記録された。 ヤンキースとレッドソックスの第3戦。松坂が地元フェンウェイパークで初勝利をおさめた。 レッドソッ…

[フラワー&グリーン]身近な緑を感じる

横浜の港北ニュータウン・エリアで新しいショッッピングモールが昨日オープンした。 横浜市営地下鉄センター北駅前のノースポートである。 http://www.northport.sc/ いくつになってもミーハーな私は、早速オープンの10時に出かけてみた。 パルコが運営して…

人生の鍛錬

小林秀雄の言葉を集めた新書である。 人間は、憎悪し拒絶するものの為には苦しまない。本当の苦しみは愛するものからやって来る。 モオツァルトのかなしさは疾走する。涙は追いつけない。 上手に語れる経験なぞは、経験でもなんでもない。はっきりと語れる自…