2011-01-01から1年間の記事一覧

小説後藤新平

先日、青山佾(やすし)元・東京都副知事の講演を聴いた。「災害に学び、災害に備える」というテーマで、三宅島噴火、ニューオーリンズ水害や東日本大震災から何を学ぶかという話であった。被災者の物理的そして精神的な衛生のため風呂に入ってもらうことの…

コメダ珈琲店のシロノワール

今や喫茶店というのは死語になりつつあるのではないかと思われるほど、昔ながらの喫茶店が消えつつあり、街中はスターバックスやタリーズといった米国発の店か、ドトールといったチェーンコーヒー店が席巻している。そうした中で異彩ともいえるのが「コメダ…

かつての満鉄本社本館内の総裁執務室と現代の大連港

かつての満鉄本社は1908年修理完成した。ロシアが建築中の学校の建物を満鉄が改修し、本社建物とした。本館の一部は現在、大連満鉄旧跡陳列館になっていて、総裁執務室だった部屋の様子も見ることができる。満鉄の初代総裁は後藤新平。草柳大蔵は「実録満鉄…

二〇三高地と東鶏冠山北保塁

あこがれの二〇三高地。坂を登った先にはやはり雲があった。旅順湾は雲の彼方に見渡せる。この小さな山をめぐって日露双方で多くの命が犠牲になった。100余年前のことを思うと目頭が熱くなる。 この山を下って水師営会見所(すいしえいかいけんしょ)を経て…

大連dalian

中国遼寧省の大連に来ている。満鉄本社のあった都市で、日本とのかかわりは深い。掲げた画像は海に面した星海広場。高層マンションやホテルの建設ラッシュが続いている。日本企業の進出が多いのも大連の特徴で、日本語熱も大きなものがある。 NHKでは、こ…

チャオプラヤ川を想う

タイの洪水のニュースを見ていると心が痛む。かつての王朝の都で「水の都」とも言われたアユタヤから、現在の首都バンコクへ船で下った約2年前を思い出す。 ヨーロッパの都が堅固な石造りで人間の心に威圧を与えるものであるのに対して、タイの都はヒューマ…

[書評]どくとるマンボウ航海記

北杜夫さんが亡くなった。代表的な「どくとるマンボウ」のシリーズを青春期に読んだ人が多い。とくに「どくとるマンボウ航海記」は、漁業調査船に船医として乗り込んだ主人公が世界の各地で経験した何げなくも面白い話が満載で、世界への憧れを誘う物語であ…

戦艦三笠

以前より行きたいと思っていた横須賀の三笠公園にある戦艦三笠を見に行った。日露戦争連合艦隊機艦として活躍した三笠が皇居の方向に舳先を向け保存されている公園には、連合艦隊司令長官・東郷平八郎の像が舞鶴の方向を眺めて建っている。 元海上自衛隊所属…

東丹沢・宮ヶ瀬湖

宮ヶ瀬ダムは神奈川県北部の東丹沢エリアにあり、神奈川県の水がめとしての役割を果たす首都圏最大級の多目的ダムである。このダムには4つのはたらきがある。 ・台風や大雨による洪水を防ぐこと。 ・川の環境を正常に保つこと。 ・水道水を貯めること。 ・電…

1755年のリスボン大地震から麗しのリスボンへ

15〜17世紀の大航海時代に、ポルトガルはスペインと世界を二分した海洋国家であり、当時から日本とのつながりは深い。その後、イギリスなどの国々が台頭する中でポルトガルの力は衰えを見せ始める。そうした状況の1755年11月1日、ヨーロッパ最大の自然災害と…

ジブラルタル

ポルトガルの南部からスペインのセビーリャを経てジブラルタルに向かう。大西洋と地中海をつなぐジブラルタル海峡。その名前は、むかし学校の地理や歴史の時間に習っているのか、多くの日本人にはなじみがある。ジブラルタル海峡をまたいでヨーロッパ大陸と…

ポルトガルの漁師町

アメリカ西海岸から大西洋を越えて、ポルトガルにやってきた。リスボン空港から国内線に乗り継いでファーロへ。ポルトガル南部のアルガルヴェ地方は、ほとんど日本人にはなじみがないが、欧州では夏の太陽を求めて多くの観光客が訪れる。 漁師町のオリャオン…

20年ぶりのサンタモニカ・ビーチ

1980年代の終わり頃のサンタモニカ・ビーチはキラキラ輝いていた。当時、すでにスシバーは最先端のトレンドであった。現代のサンタモニカも西海岸を代表する観光スポットではあるが、なぜか色あせてしまったような感じがする。あいかわらずクルマの量は多く…

COSTCOの水

トーランスのCOSTCOは、平日でもひっきりなしに来店客がやってくる繁盛店。500mlの水35本パックが3.75ドル。1本あたりにすれば、今の円レートで10円にも達しない安さ。日本国内でも水の値段がどんどん下がっているが、それでも1本10円で売られることはない。…

トーランスのホテル

ロサンゼルスに出掛けた。宿泊したのはトーランスにあるミヤコハイブリッドホテル。トーランスは大手自動車メーカーはじめ日本企業が集中するエリアで、日本人居住者も多い。近鉄系の同ホテルは2009年12月にオープンしたばかり。隣には日本食材のスーパーマ…

雲の遥か/熊谷育美

良い歌です。 http://www.youtube.com/watch?v=suri4Y9XgPY&NR=1

Hope Solo,Abby Wanbach&宮間あや

女子サッカー・ワールドカップでの「なでしこジャパン」の優勝の余韻が冷めやらぬ今日この頃です。 日本のテレビで各局が凱旋帰国したなでしこメンバーたちにインタビュー番組を連発していました。かたやアメリカも優勝を逃したとはいえ、注目のワールドカッ…

『逆説の政治哲学』岩田温

我々が古典を読んでいて非常に面白いと感じるのは、数百年、数千年の昔に書かれた著作であるにもかかわらず、「これは現在の話をしているのではないか」と、思わせるような指摘が数多く出てくることです。 と若き政治哲学者の筆者は言う。 本書は、「政治と…

『日の名残り』 カズオ・イシグロ

英国で最高の権威ある文学賞といわれるブッカー賞を受賞したカズオ・イシグロの代表的小説『日の名残り』(The Remains of the Day)を読む。翻訳本と英語のペーパーバックを両方参照しながら。 英国における「品格ある執事道」を追求する主人公が、短い旅に…

30数年ぶりの再会

4月の土曜日の午後、首都圏地域は一瞬の豪雨が襲った。川崎駅近くで、学生時代の仲間20数名が集う。30数年ぶりに再会した先輩諸氏。その後、横浜で2次会3次会4次会へと続く。3次会は横浜中華街の四五六菜館。 中華以外の人出は、心もち少ないようであった。

つばくらめ

何げなく入った和食の店「つばくらめ」。港区御成門近くでの用事が終わった後、少し遅い昼食で入った。さしみと煮魚がおいしいランチで1000円。最初に味噌汁を飲んだ時、そのだしの利いた旨さに感動した。

白山と永田町

都内の文京区・白山の、とあるオフィスを訪ね、お昼は、訪問先の社長とご子息と白山上交差点近くの魚料理の店「松下」へ。 その後、夕刻の予定まで時間があることもあり、前から行ってみたかった本駒込の「六義園」へ向かって歩く。途中、壁面緑化がなんとも…

ヘッドライト・テールライト 旅はまだ終わらない

震災後の不安定な時期にこころにしみいる歌の数々。とくに中島みゆきの歌は別格だ。 ●ヘッドライト・テールライト 中島みゆき http://www.youtube.com/watch?v=4nBj69MdE3A&feature=related 「ヘッドライト・テールライト 旅はまだ終わらない・・・」 ●地上…

鵠沼海岸

一昨日は学生時代の旧友と横浜駅近くで、昨日は先輩と桜木町近くで会う。横浜駅東口そごうのLoftを覗いた。juju Takeshiさんhttp://www.juju.or.tv/のイラストに吸い込まれた。横浜や鎌倉、湘南の風景が描かれている。 東日本大震災の危機の中で、この太陽、…

二十四の瞳

12月の暮に女優の高峰秀子さんが亡くなった。代表作は昭和二十九年作の『二十四の瞳』。以前にテレビで観たことがあるが、白黒ながら、小豆島の海の青さと輝く陽の光を感じさせる風景の中で、12人の子供たちと高峰秀子演ずる大石先生の輝く瞳が記憶に残って…