シリコンバレー精神

シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)

シリコンバレー精神」とは、人種や移民に対する底抜けのオープン性、競争社会の実力主義、アンチ・エスタブリッシュメント的気分、開拓者(フロンティア)精神、技術への信頼に根ざしたオプティミズム楽天主義)、果敢な行動主義といった諸要素が交じり合った空気の中で、未来を創造するために執拗に何かをし続ける「狂気にも近い営み」を。面白がり楽しむ心の在り様のことである。
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1980年代に日本で二十代を過ごした私は、個人保証付きの借金をしてまで起業したいとは思わなかった。ビジネスの失敗が原因で、倒産直前に配偶者に借金が及ばないよう離婚を余儀なくされるとか、その後の長い人生、大きな借金の返しながら生きるなんて絶対に嫌だった。90年代前半、「失敗しても返さなくていいお金」で企業冒険できる仕組みがあったのは、世界中でシリコンバレーだけだった。それに感動したことが、この地に移り住んだ大きな要因の一つだ。

シリコンバレーは私をどう変えたか−起業の聖地での知的格闘記」(2001年発刊)の復刻文庫本を読んだ。
著者の梅田望夫さんの心がどう変わったかが、上記引用文の中に現れていると思う。
TBSラジオ吉田拓郎の昭和47年の曲「夏休み」を聴きながら
http://west-village.main.jp/2006music/5-naha/mnatuyasumi.html