本多静六一日一話

師走の土曜の昼下がり、日比谷公園から銀座まで歩いた。本多静六一日一話―人生成功のヒント366 (PHPハンドブック)
公園は賑やかさと寂しさが入り混じった雰囲気だった。帝国ホテルか松本楼から流れてきた結婚式あとの新郎新婦とその友人の一団が噴水近くで記念写真を撮っている。木陰では最後の輝きを見せている銀杏の木を描く日曜日本画家が筆を競う。公園は平日とは違う姿を見せてくれる。
この日比谷公園を設計デザインしたのは本多静六だ。日本公園の父と称されて、蓄財の神様ともいわれて巨万の富を築くものの、定年後は一切の財産を公共事業などに寄付してしまう。彼は、一日一ページの原稿執筆を日課とし、その著書は376冊に及んだ。
それにくらべて、このウイズダムダイアリーは、なかなか毎日更新が出来ずにいる。これでは巨万の富は築けないか。