雨の日曜日

kohnoken2006-11-19

誰の人生にも雨は降る、暗く悲しい日がある。(H・W・ロングフェロー

小野寺健著『心にのこる言葉』(河出書房新社1992年)の144ページで取り上げられているアメリカの詩人の言葉だ。英文学者小野寺氏の「心にのこる言葉」の3巻は、ふと心が弱気になったとき、読み返すと味が出て勇気付けられる愛読書のひとつだ。
風邪が長引き、咳が止まらない日曜の昼下がり、東京国際女子マラソンをテレビで見た。雨が打ちつける都心を女子選手たちが走る。高橋尚子選手は、昨年の優勝で期待されたが、今年は後半失速し3位に終わった。一人の選手が永遠に勝ち続けることはない。ましてやマラソンというハードなレースで34歳という年齢のハンデは、あまりにも大きい。そんなことは誰もがわかっている。わかっているから「Qちゃん頑張れ」の声援を送る。
Qちゃんのレース後のコメントを聴きたかったが、テレビ中継は間に合わなかったようだ。
誰の人生にも雨は降る。そんなことを思った日曜の午後だった。
(画像)読売新聞