うっとおしい雨の中で

kohnoken2006-07-19

ここ数日、雨の日が続いている。なんともうっとおしい季節だ。朝の通勤電車に腰掛けていると、凛とした中年女性が前に立った。やがて一冊の本を取り出して、真剣な眼差しで読み始める。その女性、どこかで見た覚えがあるが名前が思い出せない。たぶんテレビだ。それもアナウンサーだと思う。吊革につかまり、背筋をピンとして表紙に文教堂書店のカバーのついた本を読み続けている。列車のゆれで、女性の姿が一瞬崩れたが、すぐまた元通り背筋をピンとしてあいかわらず読みふけっている。小顔で品の良い方だ。
一瞬、本の中の頁が目に入った。ワールドカップオシムという文字が目に入った。けっして覗き見をしようと言う気はないのだけれど。
いろいろと考えた。たしか日本テレビのアナウンサーだったかな。やがて、女性は青山一丁目で電車を降りていった。新橋にある汐留の日テレか、あるいは赤坂のTBSか。しかしTBSフリーク(?)の私としては、TBSではなかったと思った。
結局、その凛とした女性は、六本木にある某局のMさんだというのがわかった。彼女は女性には珍しく、スポーツに詳しいアナウンサー兼ディレクターだ。ときどきテレビで見かけるのだが、名前が思い出せなかった。
ネット情報によれば、某局の彼女の同期には著名なアナウンサー陣がいる。古館伊知郎、渡辺宣嗣、佐々木正洋、吉沢一彦、南美希子らだ。
たぶん読んでいたのは「オシムの言葉」だろう。この本、たぶんミリオンセラーになると思う。
Mさん、たぶんオシム監督のレポートを近々おこなうのではないだろうか。報道ステーションあたりで登場するかもしれない。
それにしても、Mさんは落ち着いた感じで印象が良かった。
うっとおしい雨の日の通勤電車が楽しい空想で一気にさわやかになった。
(画像)http://web.mit.edu/jpnet/ji/kuten/1711.html