2007-05-06 蛙始鳴(かえるはじめてなく) コラム 連休最後の日曜日は暦の上では「立夏」。梅雨を早取りしたような、めぐみの雨が、田んぼや青葉に浸み込んでいく。スメタナのモルダウではないが、この雨粒の一滴が大河につながることになるのだろう。五木寛之の「大河の一滴」やら、美空ひばりの「川の流れのように」を、ふと思い浮かべたりもする。 開発が進んでしまった郊外の住宅地の一角に「故郷の風景」をかろうじて残す谷戸がある。蛙の鳴き声が聴こえる。 (画像)「寺家ふるさと村」のなんということもない風景。連休の一日に筆者撮影。