ジブラルタル

ポルトガルの南部からスペインのセビーリャを経てジブラルタルに向かう。大西洋と地中海をつなぐジブラルタル海峡。その名前は、むかし学校の地理や歴史の時間に習っているのか、多くの日本人にはなじみがある。ジブラルタル海峡をまたいでヨーロッパ大陸とアフリカ大陸は目と鼻の先である。
この海峡に突き出た岩の塊から成る岬がイギリス領ジブラルタルである。1713年のユトレヒト条約でイギリスに統治権が与えられたという。島国のイギリスがヨーロッパ大陸に小さな拠点を持ったということだ。スペイン側からイギリス領ジブラルタルに向かう道路は、なぜか飛行場の滑走路を横切っている。人もクルマも滑走路を行き来する。飛行機の離発着の間は道路は封鎖される。なんとも不思議な光景だ。1981年チャールズ皇太子とダイアナ妃の新婚旅行は、このジブラルタルから始まった。
(画像)スペイン側から空港滑走路を隔てて山頂が雲にかすむイギリス領ジブラルタルの岩山。