イノベーション

起業の成長論

安倍政権、第3の矢の成長戦略が政府から声高に叫べれても、なかなか次世代を切り拓く成長企業、大企業の中から生まれる新たな成長事業が生まれてこない。 DIAMONDハーバードビジネスレビューの最新の8月号は、「起業の成長論」を特集している。 巻頭では、リ…

中学生向けの起業家育成講座

紳士服専門店のAOKIホールディングズ(横浜市都筑区)は、中学生向けの起業家育成プロジェクトをスタートさせた。横浜市内の中学1〜3年生22名が講義や企業視察、介護福祉施設体験、ビジネスプラン策定とプレゼンテーション、アメリカシリコンバレー視察とス…

職人道と商人道

中小企業経営者向けの歴史ある月刊誌『近代中小企業』5月号に寄稿しました。「活路は日本の老舗企業に、職人道と商人道を極めイノベーション経営に挑む」https://www.dropbox.com/sh/t7twbo1l5lq4mxn/AAAmosi_X5zvAmBmuNS0RGVma?dl=0「近代中小企業」 発行:…

体験と経験(『商業経営の精神と技術』を超えるには)

自宅近くの業務用食品を売るというコンセプトが店名になったスーパーに買物に出かけた。鮮度の良い生鮮品、豊富な冷凍食品の品ぞろえ、世界各地から仕入れた加工食品、そしていずれも徹底した買いやすさを感じさせる価格の商品でコンパクトな小規模スーパー…

戦略的イノベーション経営(2)

ゴビンダラジャンの「ストラテジック・イノベーション」のよれば、イノベーションには4つの種類に整理できるという。 1)継続的プロセス改善 ○仕事のやり方に少しずつ細かな改良を重ねていくこと。 例:GEのシックスシグマによるイノベーションなど。 2…

戦略的イノベーション経営(1)

世界経済が低迷する中、いま最も求められていることがイノベーションをそれぞれの分野で引き出すことである。 最近翻訳が出たゴビンダラジャン教授の『ストラテジック・イノベーション』によれば、イノベーションは新たなアイデアを生み出すことが大事だと考…

一枚の絵から想像できること

最近、江戸時代の浮世絵が見直されている。先日ある会で、浮世絵の秘密に関する話を聞いた。一枚一枚の浮世絵を詳細に見ていくと、そこには当時の生活や時代が見事に描き出されていることがわかる。 たとえば、葛飾北斎・富嶽三十六景の「神奈川沖波裏」。こ…

『いつか旅する人へ』勝谷誠彦著の「魔法の水割り」

勝谷誠彦さんの紀行文は面白い。『いつか旅する人へ』は、雑誌『旅』などに掲載された紀行文をまとめたものである。その中に「魔法の水割り」と題して、高田馬場のバー「こくている」のバーテンダー、岩崎智鴻が取り上げられている。 昭和40年代半ばあたりか…

花粉の運び手 The Cross-Pollinator

米国IDEO社のトム・ケリーは、『イノベーションの達人!』鈴木主税訳(早川書房)で発想する会社を作る10の人材の特徴を挙げている。人類学者、実験者、花粉の運び手、ハードル選手、コラボレーター、監督、経験デザイナー、舞台装置家、介護人、語り部がそ…

なぜ存在しないのかを問う

You look at things and ask-why? but I dream of things that never were and ask-why not? (George Bernard Shaw) 地域イノベーションをテーマとした国際シンポジウムで、Regional Innovation,Incubation and The Universityと題して講演を行ったケンブリ…

心を研ぐフロニーモスたち(イノベーションを導く人たち)

武田修三郎著の『心を研ぐフロニーモスたち』は、きっちりとまとまってはいないが、逆にそうした中途半端さやパッチワーク的なところがあるだけに、いろいろと刺激を与えてくれる書籍だ。何より現下の日本の、あまりにもひどい状況に対する筆者のいても立っ…

「モノづくり」から「モノなおし」へ

勝谷誠彦さんの有料メルマガを毎日楽しみに見ているが、本当によく一日も休まずに書かれることはすばらしい。http://katsuyamasahiko.jp/ 13日の自転車屋さん論議は、なかなかのものだった。2代目68歳の尼崎の街の自転車屋さんの店主の話。 「トータルでお客…

STRATEGIC INNOVATION

STRATEGIC INNOVATIONは米国ワールプール社のイノベーションの軌跡を描いたものである。ワールプール社は日本ではなじみがないが白物家電の大手メーカーで全世界で展開を行っている。洗濯機が有名であるが、サイズが大きく日本の住宅環境に合わないのととも…

コンメンタール・ドラッカーのイノベーション(2)変化を利する者

企業家精神とは、すでに行っていることをより上手に行うことよりも、まったく新しいことを行うことに価値を見出すことである。 企業家は変化を当然かつ健全なものとする。変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する。これが企業家および企業家精神…

コンメンタール・ドラッカーのイノベーション(1)企業家の定義

企業家はリスクを冒す。だが経済活動に携わる者は誰でもリスクを冒す。なぜならば、経済活動の本質は現在の資源を将来の期待のために使うこと、すなわち不確実性とリスクにあるからである。…確実性を必要とする人は、企業家に向かない。だが、そのような人は…

日本旅館の再生

日本経済新聞の6月22日一面コラム「春秋」は、外国旅行者の増加に向けて、まだまだやるべきことが多いということを取り上げている。 同じ、日経の読書欄では『旅館再生』桐山秀樹(角川ONEテーマ21)が小さく紹介されている。 日本の旅館の9割が経営不振だと…

THE AGE OF DISCONTINUITY 断絶の時代

イノベーションが求められている時代。イノベーションとは何か。イノベーションとは”Discontinuity"だと思う。ピーター・ドラッカーが1969年に著わしたTHE AGE OF DISCONTINUITYは、林雄二郎氏の翻訳本では「断絶の時代」という刺激的なタイトルで昭和44年に…