「モノづくり」から「モノなおし」へ

勝谷誠彦さんの有料メルマガを毎日楽しみに見ているが、本当によく一日も休まずに書かれることはすばらしい。http://katsuyamasahiko.jp/
13日の自転車屋さん論議は、なかなかのものだった。2代目68歳の尼崎の街の自転車屋さんの店主の話。

「トータルでお客さんの自転車の状況をいつも把握していて、細かな修理をしていく。それが自転車屋言うもんやったんですわ」。それが今や量販店で安く買われ、駅前に乗り捨てられ、回収されたそれは北朝鮮に売られていく。「それでも、修理して使うてくれはる人がいるからには、私ら毎日が勉強です」と腕を磨くのである。

今まで、われわれは身の回りの物が壊れれば、すぐ新しいものを購入してきた。それが経済を活性化させていた面もある。しかし、どうも社会の仕組みは大きく転換しそうだ。モノを大事に、というかつての日本の良さを見直さなければいけないのと同時に、勝谷さんのお父上と同様に「街医者」の役割も見直されなければならない。
もちろんリサイクル・メンテナンスをただ盲目的に叫べばよいというものではない。勝谷さんもペットボトルなどの身近なものばかりに目が向けられているが、自動車や住宅といったオオモノをメンテナンスしながら大事に使うことがもっと叫ばれなければいけない、と強調する。
これからの日本社会をどう構築していくかを考える際のきっかけになる問題提起であった。