戦略的イノベーション経営(2)

ゴビンダラジャンの「ストラテジック・イノベーション」のよれば、イノベーションには4つの種類に整理できるという。
1)継続的プロセス改善
○仕事のやり方に少しずつ細かな改良を重ねていくこと。
例:GEのシックスシグマによるイノベーションなど。
2)プロセス革新
○画期的な技術の導入によって飛躍的な生産性向上を実現すること。
例:ウオルマートのRFIDタグ投資など。
3)製品やサービスのイノベーション
○ビジネスモデルはこれまでどおりだが、創造的な新しいアイデアであるもの。
例:玩具やゲーム機メーカーの新製品開発など。
4)戦略的イノベーション
○事業プロセスや製品イノベーションを伴う場合も、そうでない場合もあるが、新しいビジネスモデルを必ず伴うもの。
例:GMのオンスター、イケア、サウスウェスト航空など。
1)〜3)は広義のイノベーション、4)が狭義のイノベーションといえる。
3)と4)のイノベーションが特に重要と考える。それは、そのイノベーションが企業の長期的な存続を確実なものにするからである。多くの企業は1)や2)だけに目が行きがちだし、現場に近い部署ほど、そうなるといってよい。3)や4)は、経営トップの強い意志がはたらかなければ実現は難しい。