元旦のテレビ

kohnoken2007-01-01

2007年を迎えた。
晦日から元旦、かつてはNHK紅白歌合戦、行く年来る年をテレビで見ながら眠るというのが多くの日本人家庭の過ごし方であった。しかし、今は違う。地上波のテレビは質が落ちた。大晦日も元旦もテレビは相変わらず低俗な番組を流し続けている。
しかし、海外旅行などが出来ずに家にいる者にとってはテレビ放送は大きな娯楽のひとつである。
かくいう私も、そのテレビにたよる一人である。
元旦の深夜から見たテレビ番組は、下記のとおり。
・深夜:地上波テレビ朝日の「朝まで生テレビ」、北朝鮮問題を中心に国際問題を論じる。『ウルトラ・ダラー』を読んだ後だが、新鮮な発見はない。
元旦の朝からは、地上波およびBSで見るべき価値のある番組はない。CATVでマイナーな番組に見入る。
◇朝9時ごろから:日経CNBC
イギリスのジェフリー・アーチャーへの対談番組を見た。元ソニーの植山周一郎氏がインタビュアーだ。アーチャー氏は国会議員にして作家で、サッチャー政権下で活躍したが、その後問題を起こし、2年間監獄で過ごす。アップアンドダウンの人生だ。年末に読んだウルトラダラー、それを読みながらインタビュアーの植山周一郎氏の1980年代の小説『パストラル』(角川書店)を思い出していたこともあり、興味深く番組をみた。植山氏も歳をとられた。
*午後11時ごろから:初詣
自宅近くの神社に家族とともに初詣をした。ふるまわれた甘酒がおなかにしみわたる。
◇午後1時ごろから:ヒストリーチャンネルで中国大紀行
中国大紀行の番組は良かった。長江の各都市を紹介している。90年代後半に初めて訪れた中国大陸の思い出がよみがえってきた。
◇午後4時ごろから:オーストラリア
アクトオンTV:オーストラリア紀行
メルボルン周辺を紹介した番組。10数年前に訪れたメルボルン。コアラが懐かしく思った。
◇午後4時半ごろから:サンフランシスコ
アクトオンTV:海外ホテルの紹介番組でサンフランシスコのホテルが取り上げられていた。マンダリン・オリエンタルやフェアモントが紹介されている。あれは9・11テロのあった2001年秋、私のアメリカ出張はサンフランシスコから始まった。人影がまったくない街からシリコンバレーにタクシーで向かい、かえりは鉄道で帰って来た。このサンフランシスコから始まり全米を横断し、最後はシアトルで終わった2001年秋という、厳しくも楽しい出張の旅は一生忘れることがないだろう。
そんなことを思い出してくれるテレビ番組だった。
今年2007年は、どんな思い出を刻んでいくのだろう。
(画像)サンフランシスコのフェアモントホテル