二人のジョンの言葉

ビートルズのポールマッカートニーが来日し、ジョンFケネディの長女のキャロライン・ケネディが駐日大使に着任した。
今日は、ポールとともにビートルズを支えたジョン・レノンと、ケネディ大使の父である元ケネディ大統領の二人のジョンの言葉を載せておく。

Life is what happens to you while you're busy making other plans.
(From 「Beutiful Boy」)
人生は、人生以外のことを夢中で考えているときにある。

与えられた仕事に夢中になって、人生の意味などと言うことを忘れているときが、普通の人間にとって一番幸せだともいえる。忙しいということ自体がうらやましがられるのもそうしたことがあるからだろう。
ジョンレノンはビートルズとして活動しているときが一番幸せだったのだろうか。

When power leads man toward arrogance, poetry reminds him of his limitations.
When power narrows the areas of man's concern, poetry reminds him of the richness and diversity of his existence.
(From a address delivered Amherst College by John F.Kennedy)
権力を持ったために人が傲慢になると、詩がさまざまな限界を教える。権力を持ったために視野が狭まると、詩が人生の豊かさと多様性を教える。

心にのこる言葉〈4〉

心にのこる言葉〈4〉

上記の二人の言葉を含む、何気ない偉人の言葉を紹介している『心に残る言葉4』の著者である小野寺健氏は、みずからを反省して、次のように語る。

ケネディのように才能も権力もない自分は驕ることすらできない。たえず謙虚で、物分かりがいいことばかり言っていればカッコはいい。だが、これはよく責任回避にもなるのだ。権力者は反省を知らない独善者になってはいけないが、はっきり自分の主張を押し出すという点では、偽善者よりかえって正直だ。安全な場所で、カッコはいいが責任をとらない台詞ばかり吐いている人間なんか、狡(ずる)いんじゃないか。

良い意味での傲慢さと、それを打ち消す謙虚さが必要ということか。