風と共に去りぬ

kohnoken2009-12-05

GONE WITH THE WIND 
風と共に去りぬ」という訳語がなんとも味わい深い。マーガレット・ミッチェル原作で、ハリウッドを代表する映画として1939年に製作された。NHKハイビジョンでテレビ観賞したのはこれで2回目。最初に見たのは10年ぐらい前だっただろうか。3時間を超える大作だが、速いテンポで、かつカラーの美しい映像が続くので飽きさせない。これが1939年、昭和14年の作品とはとても思えない新鮮さを感じる。アメリカの強さと弱さ、光と影を描いている。戦争映画ともいえるのであるが、日本のそれが暗く湿ったものになるのに対して、アメリカ映画は戦争ものでもなぜか明るい。

Tara! Home. I'll go home. And I'll think of some way to get him back.
After all...tomorrow is another day.

スカーレット・オハラの最後の言葉。その気持ちを表現するとしたら、次のようになるのだろうか。
「タラ!父から受け継いだわが大地タラよ。私にはこの故郷がある。守っていかなければならない故郷がある。このタラの地に帰ろう。人生というのは、なぜこんなにいろいろと変化が起こるのだろうか。今は頭の整理ができない。しかし、明日また考えてみよう。別れって行ってしまった彼を取り戻すすべを考えよう。今まで、一生懸命生きてきたつもりだ。後悔はしたくない。また明日は違った日になるだろう。どんなことがあっても私は前を向いて生きていく。それが父や母から受け継いだ精神なのだから。」