10月22日投票の総選挙

10月22日投票の総選挙の喧騒の中で繰り広げられる人間模様から感じたこと。
菜根譚」の名言と関連付けて。
●偏りを戒める
理想は高く持とう。しかし現実を無視するな。
思考は綿密にしよう。しかし些末なことにこだわるな。
●理想の味わい
潔癖ではあるが、包容力がある。
人情がこまやかだが、決断力がある。
聡明ではあるが、あらさがしはしない。
一本気ではあるが、無鉄砲ではない。
●貧しさのなかの気品
あばら屋の庭も掃き清められ、
貧しい娘も髪をきちんととかしていれば、
つつましいうちに趣があるものだ。
人として、たとえ恵まれぬときがあろうとも、
ヤケを起こして自堕落になりたくはないものだ。
●日頃の心がけ
ひまだからといって、無駄に日を送ることがなければ、
その効用は忙しいときに現れてくる。
人目の届かぬところで良心を偽らなければ、
その効用は公の場に現れてくる。
●心の迷いを見のがすな
自分の気持ちが私利私欲に動かされそうだと
気づいたならば、すぐにそれを反省して、
正しい道に引きもどそう。
そのことが、禍を福に、死を生に転化させるカギである。
決してこれを軽く見て放置してはならない。
(参考資料)『菜根譚』(現代人の古典シリーズ)洪自誠(著)、神子侃吉田豊(訳)
徳間書店 1965年を参考に一部、筆者意訳。