フィンテック

首都圏地域は雪になるかもという天気予報となっている。
わが国では四季があり、春夏秋冬と季節がうつろいながら、また新しい年を迎えていく。
銀杏並木の落ち葉が鮮やかな秋から冬の季節。しかし今年の秋から冬は、昨年の同じ季節とは異なる。
一年一年新たなに年を刻んでいく。
ビジネスや政治の世界も、あたかも螺旋状に発展をしていく。
最近話題のフィンテック
金融と技術を組み合わせた造語である。
今、既存の金融業が分解をしアンバンドリング(分解)によりフィンテクベンチャーが生まれている。
今後は、この振り子がまた揺り戻し、リバンドリング(結合)により新たな金融メガ企業の登場も予測される。
コンピュータの世界も集中と分散の歴史をたどってきた。
メインフレームからクライアントサーバへ、そしてクラウドサービスへ。
アマゾンは集中化が進行中だが、一方でUberなどのシェアリング・分散化の動きもみられる。
今後はAI(人工知能)の進化の影響があらゆる産業に及ぶことだろう。
螺旋状の動きというのは、二つの動きに分解される。
・右から左へ、そしてまた右へという左右の動き
・下から上への上昇の動きである。
螺旋階段の動きは上から見れば同じところをぐるぐる回っているように見えても、
横から見れば右へ左へと移動しつつ、上へ上へと昇っていく。
フィンテックやコンピュータの世界だけでなく身近な生活の場面でも螺旋状の動きが
知らず知らずのうちに起こっている。
クールジャパン。日本を見直そうという動きもその一つである。
ひたすら西洋を見習うところから、あらためて日本の良き伝統に注目しようという動きである。
政治の世界でも保守からリベラルへ、そしてまた保守へと移っていく。
ヘーゲルの言う「弁証法」の世界が生きている。
過去のものが復活するのであるが、その復活の際は必ず新たな「価値」が付与されている。
こうした螺旋活動を予測するには、
「新しいもの」を「古い眼鏡」で観るのではなく、
「新しいもの」を「新しい眼鏡」で、
「古いもの」を「新しい眼鏡」で
観るようにすべきであろう。