ネット上での情報発信について

ネット上での発信については、いろいろと気を付けてはいるが、
ついつい筆が走って、言いすぎてしまうことがあるかもしれないと反省している。
ここ数日、米国大統領選について語ってきた。
Facebookなどのネット情報発信では、政治にかかわる話は、嫌われるし
ましてや、特定のイデオロギー(こんな用語は死語か?)に偏ったものは
避けるべきと思う。
今回の大統領選についてのわたくしの発言は、偏った意見と思われる方も
おられると思うが、そのつもりは全くない。
私の「仕事上」の専門分野(?)は、マーケティングと新規事業開発のリサーチとコンサルティングである。
政治の世界や、ましてや米国政治情勢については全くの素人である。
しかし、今回の大統領選に関心を持ったのは、マーケティングでいうところのエリアマーケティング、生産管理などで重要な層別分析との関連が極めて高いということを認識したからである。
かっこよくいえば「社会科学上のケーススタディ」として、今回の大統領選を取り上げた。
私は自らのブログ(ウイズダムダイアリー)を11年前に始めた。その後、数年前にFacebookを始めた。
現時点で、次のことを自らの情報発信の基本に据えている。
1)自らの言葉で語る。
2)影響を受けた論説があれば、できるだけ出典を記す。
3)個人の生活にかかわる発信は、できるだけ控える。
4)読まれた方が、少しでも刺激になったと思われるような情報発信を目指す。
5)発信の責任は自らが負う。
である。
少し説明が必要かと思う。
1)自らの言葉で語ること。どんな文章でもこれが基本であると思う。ネット上での発言、とくにSNSが浸透してくると,「シェアします」と称して、他者の意見を、ただ紹介するだけのものが目立つ。私としては、それはしない。他者の意見を紹介するとしても、そのうえで自分はどう考えるかを表明する。
2)出典を示すということは、1)とも関連する。その情報発信者がどのような情報をもとに発言しているのかを明らかにすることが大事だと思うからである。
当然のことながら、発言者は情報源の信頼性を確認したうえで発信すべきと考える。政治でも、経済でも、マーケティングでも、自然科学でも、歴史でもそれぞれの分野の専門家は、目利きができる。
この論者は、こんな陳腐な情報源をもとに意見を述べているのと思われては、信用を失う。
3)個人の生活にかかわることである。facebookなどのSNS情報。三種の神器は「グルメ」「旅」「家族」であろう。
「どこどこで、こんなおいしいものを食べました」「今、旅行や出張で、どこどこにいます」「これが自慢の家族やペットです」。
それは良いのであるが、私生活周りの情報はリスクは増す。悪意を持った第三者は、その情報から何をしでかすかわからないからだ。
4)少しの刺激を与える情報。少しだけ刺激を与えることだ。
5)2とも関連するのであるが、発信する限りはその内容については責任を持たなければならない。2011年の福島原発事故以来、誤った情報発信は、重大な影響をもたらす。風説の流布につながることは厳に慎むべきだ。無責任な情報発信は罪であるということを意識すべきと思う。
こんな堅い話をすると、友達を失うかもしれない。
これは、私自身への戒めの言葉であるのでご容赦いただきたい。
11年前のブログ開始以来、尊敬すべき情報発信をしておられる4名の方々がいる。
すでのその2名については、紹介した。
毎朝欠かさず、5000字にのぼる日記を発信し続けている勝谷さん。
アスリートでありながら、ここ数年一日も欠かさず面白い文章を発信している女子サッカーの川澄さん、である。
このお二人以外の2名は、市井の方であるので、具体名は控えたい。
おひとりは、株式公開企業の経営者の方、
もうおひとりは、コンサルタントとして活躍されている方である。
このお二人とも、私自身、リアルな世界でも交流を持たせていただいた年上の先輩である。
お二人とも上記の5項目を守っておられる。
今日は(今日も?)、堅い話で失礼しました。