米粒写経・居島一平論

漫才コンビ米粒写経(こめつぶしゃきょう)の居島一平(おりしまいっぺい)さんの存在を知ったのは平日毎朝8時から一平さんがMCを務める2時間番組「虎の門ニュース」である。
*CS番組(DHCシアター)で、現在はニコ生、YouTube,abemaTVなどのネットで無料で、視聴できる。わたくしの大学時代の友人の青山さんが毎週木曜日のレギュラーで出ていることもあり
昨年4月の番組スタート以来、注目して視聴してきた。YouTubeではタイムシフトで視聴できるのでありがたい。
居島一平さんは、お笑いのジャンルをはるかに超えた逸材である。
YouTube上に、いくつもの漫才やトークショーの動画がアップされている。
歴史、映画、落語、ミステリー小説といったジャンルの知識量は半端ではない。
かつてゲスト出演した「笑っていいとも」では、タモリを唖然とさせ、TBSラジオの朝のキャスターを先日退かれた大沢悠里氏をして、おれの後継を君にとささやかれたほどである。
平氏の話芸は、いままでのお笑いの常識をすべて吹き飛ばすほどのエネルギーを持っている。このパワーにテレビやお笑い業界が追いついていないのだろう。一平氏はライブを重視する。それも小さな会場でのライブである。あくまでご本人はメジャーを目指していない。かつてのビートたけし明石家さんまの道を歩んでいない。
古事記本居宣長新井白石などの歴史
刑事コロンボやミステリー小説論
さまざまなことを一平さんから学ぶことができる。
一平さんのご両親のなれそめの話は、多少脚色はあると思うが、面白い。
この親にして、この子ありだ。
こうした逸材がネットや小さなライブで活躍してファンを獲得している現代である。テレビ地上波に登場する芸人やキャスター、評論家を教養の力で吹き飛ばしてくれる爽快さを感じる。