「弱くても勝てます〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望」

高校時代の同窓生数名から、今度母校がテレビドラマの舞台になるらしいということは聞いていた。そのドラマは「弱くても勝てます〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望」日本テレビで土曜日の夜9時から放映された。第1回を録画しておいたので見た。面白かった。

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まずは、ロケが行われた母校の校舎とグランド、箱根の山々、蒼き相模灘、高校校舎の窓から見える小田原の街並み、早川漁港、小田原城址のお堀端の風景は、改装された校舎とグランド以外、約40年前と同じ風景であった。
ドラマ自体もコメディタッチではあるものの、「弱くても勝てます」というタイトル通りの物語で、「苦手(にがて)と下手(へた)は違う」「圧倒的に強い相手との戦うことに意味がないのではなく、試合をしないことが意味がないのだ」「くすぶっているヤツを探せ」など、価値あるメッセージが発せられる。
ドラマの冒頭で、大学の生物学研究室で主任教授が論文偽装で、研究室閉鎖で失業。主任教授が1年後にこの汚名は晴らす、1年我慢してくれと研究室メンバーに伝えるシーンは、何やらSTAP細胞騒動を連想させる。そして室員でドラマの主役を演じる二宮和也の演技が新鮮だった。
教師というのは、生徒と向かい合いながらお互いに成長していく。学生時代の悔しさが、その後の成長のバネになっていく。そして全く新しい視点から勝機をつかむということや伸びる逸材を探すコツなどを、このドラマでは教えてくれる。青春ドラマ・学園ドラマの王道を行く連続テレビドラマ作品である。
第2回以降の展開が楽しみだ。