コーナーキックに込められた思い

女子サッカーアジアカップ
録画しておいた22日(木)の中国との準決勝の試合を観た。
延長戦となった試合の終了間際で、宮間のコーナーキックを岩清水がヘディングでゴールし2対1で決勝進出を果たした。1点目の澤のゴールも宮間のコーナーキックであった。
今から30年ほど前、川崎の向ケ丘遊園にあるホテルに3か月間缶詰めになって、日本生産性本部経営コンサルタント養成講座を約50名の仲間たちと
受講していた時に、長沼健(元・男子サッカー日本代表監督)の講演を聞いた。
「ブラジルの英雄ペレのパスはのし紙に包まれているようなパスであった」という長沼さんの言葉が、今でも脳裏に焼き付いている。
長沼さんの著書「十一人の中の一人」の中に、
「スポーツは思いやりで始まり、思いやりで終わるという」という一文がある。
宮間のコーナーキックに「のし紙」をみた。
「あなたのために、心をこめてボールを贈ります。」という気持ちが込められていた。
後日、なでしこの中ではベテランとなった丸山桂里奈は、自身のブログの中で、控え組の練習に宮間キャプテンが一人一人の水のペットボトルに
一言づつメッセージを送ったエピソードが披露されている。
http://ameblo.jp/karina14/entry-11859243410.html
長沼さんは、著書の最後で次のように結んでいる。

思いやりの気持ちと、かけがえのない友を持つことが、その人の人生に大きな役割を果たすにちがいない。勝利への道の探求が、そのまま人間性の追求につながっていることを、いつまでも信じていたいと思う。人間がスポーツを裏切ることはあっても、正しい意味でのスポーツは、けっして人間を裏切るものではないことを、固く信じたいと思う。

そして25日(日)の夜は、アジアカップ勝戦
なでしこたちはオーストラリアとの戦いの中で、どのようなドラマを作ってくれるのだろうか。