駅弁女子

イラストレータなかだえりさんの本は、「東京さんぽるぽ」「奇跡の一本松」などを読んできて、そのほのぼのとしたイラストは、心がなごむ。今回「駅弁女子」という新刊を読んだ。
建築を学ばれた大学生時代に、女子なのになぜか遊郭建築に関心を持ち、全国の遊郭めぐりをしている中で、駅弁の魅力にはまったとのことだ。

この本では、全国の駅弁がイラストで紹介されている。
なかださんの大好きな駅弁ベストテンは、
1位 シウマイ弁当 横浜駅・関東一円
2位 復古だるま弁当 高崎駅
3位 やきはま丼 千葉駅
4位 いかめし 森駅ほか
5位 えび千両ちらし 新潟駅ほか
6位 ひっぱりだこ飯 新神戸駅西明石駅ほか
7位 平泉うにごはん 一ノ関駅ほか
8位 山陰鳥取かにめし 鳥取
9位 かしわめし 折尾駅ほか
10位 東京弁当 東京駅
シウマイ弁当は観光客だけでなく、横浜地域の住民にも、ふだんの弁当として定着している。崎陽軒の歴史を知ると駅弁がきっかけに横浜を代表する食品企業に発展していったことがわかる。
その地域の素材を生かし、他にないオリジナルな商品をつくり、伝統の中にも革新を織り込み、観光客だけでなく地元の人たちにも愛される商品作りが大切だということを駅弁は教えてくれる。
日本全国で、膨大な数の駅弁が存在すると思う。海外にも駅弁はあるようだが、日本ほどその種類の多い国はないだろう。
もっと地元の駅弁を大事にし、地産地消をこころがけていきたい。