「なんだ、これは!」の精神

kohnoken2009-11-23

『「なんだ、これは!」というようなもので、グーンと打ってくる。それこそ芸術だ』
岡本太郎は芸術家として有名になってからも、そうした「なんだ、これは!」の精神を大事にして、けっして自分を固定せず、常に「なんだ、これは!」で作品を創りつづけていた。
岡本敏子著『芸術は爆発だ!(岡本太郎痛快語録)』小学館文庫 1999年より)

晩秋の三連休に川崎生田緑地にある岡本太郎美術館を訪ねた。美術館を取り囲む緑地の風景はいつも変わらないように思えるが、木々の緑は四季の変化で変わっていく。
良く見れば自然の風景はひと時として同じものではなく、一瞬一瞬変化していく。物事は良く見れば変化のないようでいて変化しているのだ。
「なんだ、これは!」の精神を発揮するには、岡本太郎氏がそうしたように目を大きく見開いて、物事を見ていかなければならない。
そして、自らが「なんだ、これは!」といわれるものを創りだしていかなければならない。低迷の時代には、だれもが芸術家の精神を持っていかなければならないと思う。
(画像)生田緑地の木々と光