Voice2月号

今日1月11日、神奈川県地方は晴れ渡った良い天気だった。墓参りをしてお寺に新年のご挨拶に伺う。丹沢山系のふもとの寺から、はるか相模湾の海の輝きが見渡せる。住職によれば、新年から御不幸が多くて、てんてこ舞いだという。ご商売繁盛ですね、と、口まで出かかるものの、さすがに言葉を飲み込んだ。
夕刻5時を過ぎて西に望む箱根の山に沈む夕日が美しい。テレビでは大相撲・初場所だ。注目の三力士は、新入幕の山本山、新大関日馬富士、そしてなんといっても横綱朝青龍だ。気迫で窮地をしのいだ朝青龍、さすが土俵を盛り上げてくれる。
さてVoiceの2月号が面白かった。本文のいくつかの記事もさることながら、写真ページの2つの記事の切り口が鮮やかだ。
メガロポリス新名所「代々木」

神田神保町といえば古本屋、霞が関といえば官僚、永田町といえば政治家…… それにしても、代々木といえば日本共産党というのは、あまりにもトホホな連想…総工費85億円で建て替えられた共産党本部ビルは、巨費を投じても絶対に豪華に見せまいという…
代々木・三角地帯は日本有数の各種学校専修学校密集地帯なのだ。…日本の各種学校専修学校ぐらい過小評価されている教育機関もない。…充実した教育内容は、日本型大衆社会の要石の一つだ。…有益かつ有用な事業を安定収益を確保しながら展開している。これはもう驚嘆のほかはない。

質実剛健という言葉が死語になりつつある今、各種学校専修学校に通う学生たちの生活態度は質実剛健が板についているという。こうした意外な視点が面白い。
◎日本の事件簿「子供を犠牲にする国」

朝早い時間帯に車を走らせる日々、よその、まあまともと思える国々と日本の朝の風景がまったく違っていた。よその国ではこの時間帯に必ずスクールバスを見受ける。日本ではそんなスクールバスはいっさい見かけない。代わりに日本でしか見かけない光景がある。老人介護の車椅子のマークをつけた小型バスがやたら走り回る。日本ではなぜ子供より老人を大切にするのか。答えは共産党公明党に聞けばよい。どこもスクールバスを走らせようとしない。票にならないからだ。今日も老人バスは児童を蹴散らして街を行く。

いびつな日本の景色だという。老人を大事にすることは言うまでもないが、その福祉においては無駄はないのか。経済が厳しい今だからこそ、目先のことだけでなく、明日の子供たちのことを考えていかないと思った。