初詣は浅草

kohnoken2009-01-02

元旦の初詣は浅草に出かけた。参拝客は雷門の前から大行列で、仲見世通りもラッシュアワー並みの人込みで、店を眺めるどころではない。とはいえ、外国人向けのおかしな商品ばかりなので眺めるほどのものはないのだが。買い物というのは回遊性がなければいけないのであって、いくら店の前の通行量が大量にあっても押し合いへしあいの正月は売上もそれほど上がらないのではないか。
ただし、仲見世から一歩はずれると、ちょうど良い人の流れである。西浅草エリアは飲食店も多い。昭和30年代をおもわせるレトロな店も多く、普通の駅前商店街なら、とうの昔にシャッター通りの一店になるであろう店も、それなりに人が入っている。そこそこ観光客が途切れない浅草ならではだからだろう。
六本木や銀座・渋谷といったきらびやかな繁華街とは正反対に、浅草は猥雑さと古ぼけ感がなんとも郷愁を誘う。
周辺には高層マンションが立ち並び、地域住民もおそらく増えているだろうから、観光客と合わせて商業地として生き残っていくだろう。ちょっと裏道に入ると、江戸情緒をかんじさせる洒落た店もある。
昔の東京の下町のにぎやかさを感じたいと思うときには、なかなか面白い街である。
昔子供のころ食べた舟和の芋ようかんや、雷おこしの味も懐かしい。一昔前までは、この浅草に出かけることも贅沢だったはず。異空間なので、いろいろと妄想やら発想がわいてくる。
(画像)09年元旦の雷門前