言論封鎖手段としての広告?

たいへんショッキングな発言で、ここのところ呆然としている。某大手自動車メーカーの重鎮の発言である。
http://www.asahi.com/national/update/1112/TKY200811120346.html
トヨタ自動車奥田碩取締役相談役は12日、首相官邸で開かれた「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」で、テレビの厚労省に関する批判報道について、「あれだけ厚労省がたたかれるのは、ちょっと異常な話。正直言って、私はマスコミに対して報復でもしてやろうかと(思う)。スポンサー引くとか」と発言した。>
ことがマスコミにかかわることだけに新聞でもテレビでもほとんど大きく扱われていない。
そうだったのか。企業が新聞やテレビといったマスコミに広告を出すのは、自社の商品やサービスを告知するために行うものと思っていたが、そうではなく多額の広告料という手段で、メディアでの言論封鎖を行うためだったのかと、批判されてもいたしかたない発言だ。広告というものの根底をひっくり返す発言だ。広告業界、メディア業界、自動車業界、ひいては日本の経済界全体、なにより社会にとってきわめて危険と思われる発言だと思うのだが…。
そんな大げさなことではない、それはお前の誤解だということを祈りたい…。