平成の幕末を迎えているのに

2月の3連休、首都圏は1日目に雪が降り、2日、3日目と温度が上がり、雪は溶けた。
世界経済は混乱をきたしつつあるというのに、日本経済新聞の「春秋」は、今頃になって時津風部屋力士急死問題をとりあげ、最後に「重い腰は土俵の上だけでいい」と見事(?)に結んでみせた。のんきなものである。日本の大手マスコミが全くメディアとしての機能を果たさなくてなって久しい。グロバーリゼーションの波も、日本語という壁に守られて、何とか死守しているというのが現状だろうか。
自宅の部屋の掃除をしていて、20数年前に読んだ本などを整理した。藤原肇氏の一連の著作などもあらためてパラパラと読み直す。日本経済華やかりし頃に日本の行く末をあんじ、警鐘を鳴らしていた著者の予想が現実となって日本の停滞が進みつつある。
すでに江戸末期の幕末たとえられるような厳しい時代を迎えているのだが、幕末の志士はいっこうに現れないのだろうか。