超「格差拡大」の時代

kohnoken2006-06-18

長谷川慶太郎著の本を読んだ。軍事や国際経済、株式に関する見識には、いつも刺激を受ける。細かな記述では「はてな?」と思うところもあるけれど、その慧眼には価値があるといわざるを得ない。

長谷川氏は言う。デフレという世界経済の基調は変わらない。
アメリカの一極支配体制のもとで、中国とインドの安価な製品供給体制は当分続く。余裕資金はニューヨークマーケットに集まると同時に、世界の大プロジェクトにも注目が集まる。たとえばロシアからバルト海を通じてドイツ、英国へ続く天然ガスパイプラインプロジェクトは140兆円の資金調達が必要で、プーチンロシア大統領の要請もあり、ドイツ前首相シュレーダー氏がこのプロジェクトのリーダーとなる。こうした大型プロジェクトの話に日本がどうかかわっていくのか。
ヨーロッパ、アジア、アメリカそして日本を取り込んだ稀有壮大なプロジェクトの話には心踊るものがある。
ワールドカップも世界を巻き込んで人々の関心を呼び込む一大プロジェクトだ。
スポーツの世界をきっかけに、国際政治経済の世界を考えてみると、面白いものがある。
(画像)ドイツの前首相シュレーダー氏と小泉総理(首相官邸HPより)