虹と雪のバラード

kohnoken2006-01-15

1972年という年は、なんとも中途半端な年であったかと思う。大阪万博が開かれた1970年で日本の高度成長は終わり、やがて1973年のオイルショックを迎える。この1972年は、その間(はざま)の年で札幌で冬季オリンピックが開催された年であると同時に、日本列島改造論をぶち上げた田中内閣が誕生した年でもある。
BS-フジの番組で「ヒットソングメーカーズ・村井邦彦編」を観た。トワエモアが歌った札幌五輪のテーマソング「虹と雪のバラード」の作曲を手がけた村井邦彦さんを取り上げた番組である。そう、あの30数年前の札幌五輪、その記憶は遠い彼方にあるように思う。スキージャンプで金銀銅を日本選手が独占したあの冬季五輪である。その五輪の記憶とともに「虹と雪のバラード」の透明な歌声がよみがえる。
村井さんはタイガースや赤い鳥、ユーミンYMOといった60年代から70年代の日本の音楽シーンに大きくかかわった作曲家であると同時に稀有の音楽プロデューサーでもある。
今年の冬はトリノ五輪。どんな音楽がわれわれの記憶に残るのだろうか。
(画像)札幌五輪スキージャンプで金メダルをとった笠谷選手