引き算と足し算

クールビズが浸透し始めた。
このクールビズについてトレンドウオッチャーとして有名な蔦川敬亮氏が面白い指摘をしている。
http://www.tsutagawa.co.jp/view/view_10.html

ほんの少しでもオシャレに意識のある人なら、ネクタイやジャケットを引き算することの醜さに気がつくはずです。クールビズとは単純に引き算で得られるものではなく、これはオンデューティーにふさわしい新しい涼感スタイルを創造することなのだと。となると、これはもうメンズファッションデザイナーやスタイリストの領域の話になるわけで、それを普通の人に考えろというのは解決できない課題を与えているようなものです。

これは、先日紹介した「ブルーオーシャン戦略」にも通ずる。
http://d.hatena.ne.jp/kohnoken/20050703/1120346981
すなわち、クールビズを夏のビジネスシーンの新たなスタイルとして定着させるには、単にネクタイをはずすという引き算だけでなくファッションに付加価値をつけるという足し算も同時にしていかなければならないということだ。
引き算は簡単だが、足し算はそう簡単ではない。こういうときこそ、業界の力量が問われるということだ。チャンスを活かし、クールビズというブルーオーシャンで成功を収める人たちが出てきてほしいものだ。