なでしこジャパンの1勝

2011年の今頃、わが国が3.11東日本大震災で打ちひしがれている時に
FIFA女子ワールドカップサッカーの大会がドイツで開催され、
あれよあれよという間に、日本代表「なでしこジャパン」は、
思いがけずに、優勝へと駆け上っていきました。

ドイツとの準々決勝、丸山桂里奈が得点を決め
準決勝ではスウェーデン相手に川澄菜穂美の2得点
決勝では延長で澤穂稀の奇跡的な同点シュート
最後は若き秀才・熊谷紗希のPK戦成功による
歓喜の瞬間は、忘れるこののない記憶になっています。

あの感動から4年、カナダでワールドカップの女子大会がスタートしました。
わが「なでしこジャパン」は、初戦でスイスに勝利し、勝ち点3を取り、
今後に有利な戦いができるポジションを得ることができました。

安藤梢選手の献身的なプレーが相手キーパーのエラーを誘い、
PKで、宮間選手が確実に得点を決めることができました。
チームプレーのスポーツにおいては、
何が起こるかわかりません。
フォワードのベテラン、安藤選手は身をもってリスクをおかしトライをし、
PKを誘いました。安藤選手は、このプレーにより
足の負傷となり、ワールドカップ戦線離脱という結果となりました。

なでしこジャパンフォワードは
ただでさえ若き岩淵真奈選手(ブッチー)が足の負傷をしており
戦力不足となっていますので
安藤選手がいなくなることは痛手です。

しかし、おそらく、安藤選手の戦線離脱は
なでしこジャパンのすべてのメンバーの心に
火をつけたことでしょう。
あの献身的なプレーを無駄にしてはいけない。
「アンチ(安藤選手のニックネーム)」のためにも
勝利を重ねて行こうと
気持ちが引き締まったことでしょう。

「すべては、チームのために」
へんな策を行うことなく
地道に、泥臭く、謙虚で、ひたむきに、正直に、
相手チームに敬意を払い、プレーをしていく、
このなでしこジャパンの伝統精神で、勝ち進んでいってもらいたいものです。
日本国民および「なでしこジャパン」に共感する
世界の人々が応援をしています。