葉っぱで見分ける樹木

BS(貸借対照表)やPL(損益計算書)といった財務諸表の原則が理解できれば、企業の経営状態を知ることができ、視野が広がり経営分析ができる。
ふだん何気なく、眺めている風景も、原則を知ると違った世界が広がるものである。
毎日のように目にする風景の中に樹木がある。自然がないという都心オフィス街でも、街路樹はあるはずである。
『葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑』林将之(ナツメ社、2014年刊)は、葉を4つの視点から確認し、樹木を見極めるガイドブックである。次の4つの視点を知れば、何の樹木かが予測できるのである。

葉っぱで見わけ五感で楽しむ 樹木図鑑

葉っぱで見わけ五感で楽しむ 樹木図鑑

1)葉の形
広葉樹5種類
 単葉:不分裂葉(きりこみなし)、分裂葉(きりこみあり)
 複葉:羽状複葉(葉軸に小葉が羽のようにつく)、掌状複葉(小葉が掌のようにつく)、三出複葉(3枚小葉)
針葉樹2種類
 針形
 うろこ型
2)ふちの形
 鋸歯縁(ぎざぎさがある)
 全縁(ぎざぎざがなく、なめらか)
3)落葉樹・常緑樹
 寒くなると落葉
 一年を通じて葉がつく
4)葉の生え方
 互生(葉が枝から互い違いに生える)
 対生(葉が枝から対になって生える)
たとえば、我が自宅前の街路樹は、分裂葉、全縁、落葉、互生というのが葉を見ればわかる。候補の中から葉の形が半そでシャツのような形ということで、「ユリノキ」であることがわかる。

原理原則を知ることの大事さを再認識した。