宮間あや、トニー・ブレア

宮間あや女子サッカー日本代表、岡山湯郷、26歳)

ドイツW杯では、米国戦も準々決勝のドイツ戦も90分間では勝てなかった。米国は「敵は日本」と考えていないでしょう。私たちも敵が米国なのではない。乗り越えるべき敵は自分たちの中にあります。日本はW杯よりも良いチームにならないといけない。そのことで結果的に勝ちにつながればいい。相手を倒すためだけにやっているわけではない。そうした点を忘れずにやれたらいいなと思っています。…
新年の抱負やモットー、実際にはあまりないです。この先も自分の人生が続くとしたら、周囲の人々を笑顔にできるような人間でありたいなと思います。サッカーに限らず。…
岡山湯郷は、「自分(私)ができること」が一番多いチームだと思います。プレー面、自分が代表の一員であることによる関係性も含めて「チームのためにできる仕事」が多いのじゃないかなと。…同じ目標に向かって一つの集団として戦う。そこで自分が果たせることを考える。自分も常にそうやっていきたいなと思います。…
上位チームと私たちの間にあるものは「(優劣の)差」ではなくて、「違い」だととらえています。「差」と考えてしまうと気持ち的には厳しい。

日本経済新聞 2012年1月1日第四部「五輪をなでしこ色に」より)
なでしこジャパンのメンバーは、ひとりひとりのキャラクターが輝いていて、見るものを魅了する。おかげで大晦日は、半日以上NHK・BS1のドイツワールドカップの時の全6試合の放送に見入ってしまった。とくにアメリカとの決勝戦は何度見ても感動する。
ありがとう なでしこJPAN
(過去記事参考)http://d.hatena.ne.jp/kohnoken/20110726
(あらためて振り返りたい方々へ)
http://www.youtube.com/watch?v=PMeKJgDJMoI&NR=1&feature=endscreen

トニー・ブレア(元イギリス首相)

首相退任後、私は中東和平の支援や、異なる宗教間の対話促進のため世界を飛び回っている。58歳になった今、感じるのは自分が指導者だったときに、いかに無知だったか、世界はいかに多くの学ぶべきことがあり、その変化のプロセスがいかに魅力の尽きないものかということだ。時々、自分があまりに若くして指導者になってしまったのではないか思うほどだ。

日本経済新聞 2012年1月1日 「私の履歴書トニー・ブレア第一回」より)
43歳の若さでイギリス首相になったブレア氏。首相退任後に世界にはいかに多くの学ぶべきことがあったのかと、58歳の今感じたという。この素直な気持ちを語るブレア氏の明日以降の「私の履歴書」に期待したい。