文読む月日
連休の狭間、東京地方は初夏を思わせる暑さだった。通勤電車は普段よりすいているとはいいながら、昼のオフィス街などは、いつもと変わらず人気店には昼食待ちの行列が出来ていた。
あっという間にもう5月だ。
忙しい日々を送っているときこそ、ふと自らを見つめなおさなければならない。文豪トルストイ作の一大アンソロジー『文読む月日』は、一年365日ごとに、世界の聖賢の名言を集めた書だ。
4月5月に収められている名言のなかで、なるほどと思った言葉を記しておこう。それによって、自らを反省することとしたい。
●賢者の特質は次の三点にある。
①他人に行えとすすめることは、自分でも行う。
②絶対に正義に反することを行わない。
③周囲の人々の弱点を辛抱強く堪える。(ヴォーヴナルグ)
●人間の行為のうちで、その結果がずっと先に現れるものほど、より尊く、より価値が高く、より偉大な行為である。(ジョン・ラスキン)
●われわれの支出のほとんどが、他人の真似をするためになされている。(エマスン)
●運命自体がいったいどんなものかということよりも、その運命をどんなふうに受け止めるかということが、より大事である。(フンボルト)