勢い

時々、自転車に乗る。といっても本格的なサイクリングではなく、家の周りを一時間ほど走る程度だが。良い運動になる。
自転車に乗ると、わずかな坂道を敏感に感じる。ふだん車で走ったり、歩いているときは感じないが、自転車で走ると坂の程度が大変気になる。なかなか不思議だ。きつい上り坂は自転車を引くことになるが、ゆるやかな上り坂はなんとかこぎ続ける。厳しかった坂も、何度か走っていると、筋肉が鍛えられてくるのか、なんとかこぎ続けることができるようになる。
下り坂は快適だ。急な下り坂はブレーキをかけながらでないと危ないが、ゆるやかで長い下り坂は一気に走りきることができる。適度な勢いがつくからだ。
つらい上りの坂道もあり、勢いだけで疾走する下りの坂道もある。
千葉ロッテが一気に日本シリーズを駆け抜けた。今江選手というヒーローも登場した。若手選手の勢いは止まらなかった。伸び伸びとしたロッテの選手たちのすがすがしい勝利の笑顔を見ていると自転車で坂道を下っているときの爽快感を思い出す。
プロ野球全体が勢いとすがすがしさにあふれたものになってほしいものだ。
（画像）フリー画像