何をするか?よりも誰とするか?

kohnoken2005-10-22

はてな近藤社長のブログを見ていたらhttp://d.hatena.ne.jp/jkondo/20051020面白い会社が紹介されていた。
株式会社カヤックという鎌倉に本社を持ち、自らを面白法人と称する小さな会社だ。http://www.kayac.com/company/
会社の信条と7つのキーワードがウェブで示されているが、キーワードの第一に「何をするか?よりも誰とするか?」が創業以来掲げられている。このフレーズに反応する人は、個人戦よりチーム戦が好きな人だという。
ひるがえって最近の企業社会を見ると、大事なことを忘れているような気がする。ネットやパソコンが普及してワークスタイルも大きく変化しつつあるのだが、人と人のつながりを築くというソーシャル・キャピタルへの関心が薄れているようだ。
はてな社にしろカヤック社にしろインターネット関連企業といえるのだが、リアルな人と人のコミュニケーションや仕事の空間ということを重視している。企業規模は違うが、アメリカのGoogle社なども「企業におけるソーシャル・キャピタル」を重視しているように思う。
2001年にハーバード・ビジネススクール・プレスが選んだベスト経営書に『人と人の「つながり」に投資する企業』ドン・コーエン他著(ダイヤモンド社2003年)がある。この本では「大切なのは何を知っているかでなく、だれを知っているかである」をキーワードにしている。
いわゆるITに投資すればよい時代は終わった。これからは「人と人のつながり」に投資し、バーチャルとリアルのバランスをとることが重要な時代になってきたようだ。そんなことをはてな社やカヤック社を見て思った。
(画像)カヤック社近くの鎌倉鶴岡八幡宮(同社ホームページより)