〔グルメ〕旧白山通りのイタリアン

IL BRUNO

台風一過の土曜の昼下がりに旧友たち4人で文京区にあるイタリアンレストランに行った。
普段歩くことのない旧白山通りの緩やかな曲線は古き江戸の歴史を感じさせる。クルマで走るには直線道路のほうが良いが、歩くには少し曲がった道の方がなぜか落ち着く。東洋大学キャンパス近くのイタリアンレストランは、しっかりとこの地域に根ざした味と内装とサービスであった。この周辺には昔ながらの商店街が残っていてすべてがヒューマンスケールなのが良い。地域では有名な「おでん種」を売る店のおばさんの笑顔もなぜか落ち着いて見える。
ランチでひとしきりおしゃべりをしたあと、まだ話したりずクルマで都心部に向かった。天気が良かったのでなぜか六本木ヒルズ大展望台に昇った。私はこれで4度目のお昇りさんだが、52階からの東京の眺めはヒューマンスケールをはるかに超越してしまう。国立新美術館建設や防衛庁跡地での東京ミッドタウン開発などが進みつつあるのが見て取れた。
ヨーロッパの大都市の歴史性には届かないかもしれないが、東京の街はそれなりに魅力的ではある。
古いものがあるから新しいものが引き立ち、新しい動きがあるから古いものの良さが引き出される、ということをあらためて感じた一日であった。
(画像)「IL BRUNO」http://www.keijidesign.com/ilbruno.htmlより