大和撫子(やまとなでしこ)

kohnoken2005-08-07

8月7日は立秋。間もなく秋となることを感じなければならない時期だが、ここ数日の蒸し暑さは強烈なものがある。
なでしこは秋の花として最初に訪れるものだ。長く咲くのが特徴で、四季咲きもある。清純で美しい日本女性をほうふつとさせるということで、日本女性は「やまとなでしこ」と言われている。その一方で官能的な愛の象徴としても歌われている。

「なでしこのその花にもが朝(あさ)な朝(さ)な手に取り持ちて恋ひぬ日無けむ」
大友家持が坂上大嬢に贈った歌です。「もが」は願望を表す言葉で、「なでしこ」の花そのものであってほしい。花なら毎朝手にとって愛でない日はないだろうという、ずいぶん激しい、情熱的な歌です。
『花のある暮らし』栗田勇岩波新書、2002年)P82

日本女子サッカーなでしこジャパンは韓国戦で惜しい試合を引き分けにした。全般的に押していた試合で、何度もチャンスを迎えながら残念ながら得点までには至らなかった。でも十分力を出し切り晴れやかな感じがした。女子にならって、明日の男子の試合の勝利に期待したい。
ちなみに、フォワードの大谷未央選手、丸山桂里奈選手が好きだ。また、今回は出場していながディフェンダー川上直子選手の柔軟なプレーも魅力的だ。
(写真)『季節の花 300』 http://www.hana300.com