新・家族主義経営

kohnoken2005-08-06

自宅周辺に数多くあった企業の社宅が次々にマンションに変わっていく。日本企業は社員の福利厚生サービスをどんどん削減しているようだ。かつて日本企業というのは家族主義ともいうべき一体感が特徴であった。社員旅行、運動会、レクリエーション、パーティなど公私にわたるコミュニケーションが取れる場が会社というものであった。
それが、今は合理性という理由でなくなりつつある。
かたや、アメリカを見るというとGoogleのような最も先端的企業では新たな家族主義ともいうべき経営を徹底し始めている。http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20086170,00.htm
とくに社員食堂へのこだわりはすごいものがある。選りすぐりのコックを公募で集めるという徹底ぶりだ。朝・昼・夕の三食を無料で社員に提供する。それもさまざまなニーズに合わせる形で。こうした、社員へのサポートシステムの徹底がGoogleのクリエイティブな力の発揮に役立っているのであろう。
福利厚生サービスがすべて無駄なのではない。その中身が重要なのだ。このことに気がつかないと日本企業は思わぬしっぺ返しを食らうかもしれない。

男はつらいよ第1作

NHK-BS2で寅さんシリーズ第1作「男はつらいよ」を観た。
喜劇と悲劇は紙一重で、この第一作から合計48本の喜劇のようでいて悲劇でもある寅さんの失恋物語が続いていく。
この第一作は1969年(昭和44年)の8月に封切られた。同年の7月にはアポロの月面着陸があり、甲子園では三沢高校松山商業の死闘が演じられた。
葛飾柴又の下町の人情の世界と、渡世人として外の世界とを行き来する寅さん。ヒトの生き方の理想を描いているような感じがした。