裏（うら）喪失

TBSラジオを聴いていたら、かつてザ・フォーク・クルセダーズの一員として一世を風靡した北山修さんが登場していた。今は精神科医として活躍している。
北山さんは、現代は「裏（うら）の喪失」の時代だという。人間は明るい表の面だけでは生きていけない。楽屋裏や屋根裏といった「裏」を持たなければやっていけない。ひとそれぞれは、表の面だけではない「想像を絶するプライバシー（裏）」を持っている。
だから街（マチ）にも裏が必要だ。私の身近な街ではかつて取り上げた溝の口なども、見事に表と裏が存在する。http://d.hatena.ne.jp/kohnoken/20050729/1122567904
じつは、ネット空間というのも「広大な裏空間」ともいえそうだ。
人も街も表と裏のバランスが必要だ。どちらかに偏ると破綻する。
（画像）偉大なる「裏」の大ヒット「帰って来たヨッパライ」を生み出したフォークルの3人