プエルトリコの風

バーニー

ヤンキースのバーニー・ウイリアムスが好きだ。彼を観ていると心がなごみ癒される。バッティング、守備、そして走る姿、なんてしなやかな動きをするのだろう。出身地であるプエルトリコの海岸に吹くさわやかな風のようだ。そして、ベンチでたたずむ姿も絵になる。少年の面影を残した表情がよい。
頭脳明晰であった少年バーニーは将来は医者になろうと考えていたようだ。しかし、ヤンキースから破格の待遇で迎えられ、その後20年近くヤンキース一筋で活躍してきた。ミュージシャンとしての才能がプロ級なのは有名で、すでにCDデビューも果たしている。3年前にテレビでギターを弾きながら歌う映像を見たことがあるが、本当にはまっていた。
先日、日本の野球少年二人がニューヨークで松井にインタビューをしにいくというシーンがテレビであったが、スタジアムで松井と一緒に練習をしていたバーニーが少年たちを見つけ「遠慮しないで、こっちにおいで」と笑顔で手招きしていた姿が印象的だった。チビッコ・ファンを大事にするヤンキース精神が叩き込まれていることもあるが、バーニーの本来持っている優しい性格がにじみ出ていた。
二人のチビッコは、松井に会えただけでなく、バーニーにも接することができて、たぶんあの日は興奮して眠れなかったのではないかと予想できる。
私も、少年時代に川崎球場ホエールズを興奮して応援したときのことを、ふと思い出した。
(写真)「侍MLB待受美画像」http://mlb2.boo.jp/index.htmlより