お正月は日本映画がよく似合う。日本映画専門チャンネルで黒澤明監督作品「天国と地獄」を見る。![天国と地獄<普及版> [DVD] 天国と地獄<普及版> [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51U4JrlS%2BsL._SL160_.jpg)
何度も見た作品だが、画面に吸い込まれてしまう。横浜の港、黄金町、酒匂川、腰越の海などなじみのある場所が舞台になっていることもある。そうした撮影ポイントの多くは、不思議とあまり風景が変わっていない。酒匂川鉄橋近くの身代金の入ったカバンが特急こだまから投げ出された場所は今でも小さな畑のようになっていて変わらない。
主人公の権藤邸に刑事たちが高島屋の配送車でやってくるところなどはさすが芸が細かい。一度、権藤邸のあった場所から港を眺めてみたいものだ。