バーバリーのマフラー

平成30年も師走を迎えて、日々寒さを感じる季節になった。
そろそろマフラーを巻く頃であろうか。
バーバリーのチェック柄のマフラーを今でも使っている。
1990年、今から28年前に初めてロンドンを訪れた時に、このカシミアのマフラーとコットン100%のセーターを買った。セーターも今でも普段着で着ている。
ロンドンでいくらで購入したかは記憶にない。しかし、30年近くたっても着用できているので結果として良い買い物をしたのではないかと思う。
評論家の草柳大蔵さんが、私がロンドンでバーバリーを買った同じ年の1990年に『なぜ、一流品なのか』大和書房という本を出している。
草柳さんは言う。
“一流品とは何か、と問われれば「よい仕事がしてあること」と答えればそれで充分であろう。「よい仕事」とは、
第一に、材料が吟味され、しかも生かされていることだ。
第二に、仕事の仕組みが堅実であることだ。
第三に、使い勝手が良いことである。“
イギリスでも日本でも、この一流の原則を、さまざまな分野で継続して受け継いでいきたいものだと、バーバリーの肌触りのよいマフラーを取り出して思った。